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「初日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

初日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
カルメン」より 著者:芥川竜之介
。」 「それはボルシェヴィッキはカゲキ派ですから。」 この問答のあったのは確か初日から五日《いつか》目の晩、――カルメンが舞台へ登った晩である。僕はカルメンに....
野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
わないで、二人の関係は闇《やみ》の幕に這入ってしまったのである。 十四日は祭の初日でただ物せわしく日がくれた。お互に気のない風はしていても、手にせわしい仕事の....
恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
ろと用意をしておかなくてはならない仕事があったからだ。 そこでいよいよ夏休みの初日が来て、ぼくたち二人は、飛行艇にのりこんで出発した。ははははは、すばらしい冒....
透明猫」より 著者:海野十三
いに指の先をかみつかれたりして、おどろいたり、感心したりで引きさがるのであった。初日の入場料のあがり高は、四十五万円もあって、六さんの胸算用をはるかにとびこした....
奇賊悲願」より 著者:海野十三
とりでやるんだぜ、五体揃えば、五百万両の仕事だ」 「五百万両。それなら仕事の返り初日にはちょうど手頃のものだ。一体それはどこへ行って貰ってくるんで……」 「本当....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
、雷洋丸とともに、太平洋の底に沈んでしまった。だから、この出し物はだめとなって、初日、二日は、仕方なく、上は洋髪の頭のままで、からだには、紙でつくったかみしもを....
不思議なる空間断層」より 著者:海野十三
も、毎日同じ道具立で、同じことを演るのだから、乃公がいま感じていると同じことに、初日以後は、やるたびに楽になってくるんだろう) そんなことを思ったりした。 ....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
留して、それこそついでに、……浅熊山の雲も見よう、鼓ヶ|嶽の調も聞こう。二見じゃ初日を拝んで、堺橋から、池の浦、沖の島で空が別れる、上郡から志摩へ入って、日和山....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
る粉 一………………………………沢村さしみ 一………………………………中村 洋食初日出揃い役者役人車輪に相勤め申候 名の上へ、藤の花を末濃の紫。口上あと余白の....
伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
うな、尊い川もござりまする、女の曳きます俥もござります、ちょうど明日は旧の元日。初日の出、」 いいかけて急に膝を。 「おお、そういえば旦那様、お宿はどうなさり....
人造物語」より 著者:海野十三
トの代りにきいたり、喋ったりしていたのである。僕が科学画報の宮里さんに連れられて初日の四時頃行ったときには、ロボット先生出てこなかった。宮里さんが、きいてみると....
丹那山の怪」より 著者:江見水蔭
取っておかぬと後の祟りが恐ろしいという、そうしたその時代の百姓心理を、ゆくりなく初日から示したのであった。 丹那という土地は四方を高い山々で取囲まれていて、窪....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
懐を肥やさんと謀りたるものも少なからず。 その事実を記さんに、外国公使中にて最初日本人に親しかりしは米公使タオンセント・ハリスにして、ハリスは真実|好意を以て....
健康三題」より 著者:岡本かの子
デリヤの光とたがい違いの紋様を湯の波に燦めかせる。ラジオが湯気に籠りながら、山の初日の出見物の光景をアナウンスする。 湯の中の五六人の人影の後からその娘の瞳が....
叔父と甥と」より 著者:岡本綺堂
ように見ゆるもかえって寂し。 小春日や障子に人の影も無く 十一月二日、明治座の初日、わが作『小栗栖の長兵衛』を上場するに付、午頃より見物にゆく。英一世にあらば....