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初期
「初期〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
初期の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
いつぞや上野《うえの》の博物館で、明治
初期の文明に関する展覧会が開かれていた時の事である。ある曇った日の午後、私《わた....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
云う男が、ハムブルグの教会で彼が祈祷をしているのに出遇った。それ以来、十八世紀の
初期に至るまで、彼が南北両欧に亘《わた》って、姿を現したと云う記録は、甚だ多い。....
「或る女」より 著者:有島武郎
はなかった。それがまた妙に裏切られているような感じを与える事もあった。
航海の
初期における批点の打ちどころのないような健康の意識はその後葉子にはもう帰って来な....
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
の土地を開拓し、ついに今日のような美しい農作地を見るに至りました。もとより開墾の
初期に草分けとしてはいった数人の人は、今は一人も残ってはいませんが、その後毎年は....
「弓町より」より 著者:石川啄木
君の机上を飾っている美しい詩集の幾冊を焼き捨てて、諸君の企《くわだ》てた新運動の
初期の心持に立還《たちかえ》ってみる必要はないか。 ~~~~~~~~~~....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
うなるであろうと思われるのである。ところが、ライブニッツはデカルトと同様に地球の
初期もまた強く灼熱された状態にあったと考えた。これが――ライブニッツの言葉によれ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
長に就任したモルトケ大将の第一次欧州大戦初頭に於ける対仏作戦は、御承知の通り開戦
初期は破竹の勢いを以てベルギー、北フランスを席捲して長駆マルヌ河畔に進出し、一時....
「映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
画においてはそのようなめんどうな手数をしはらう必要はない。いきなり癩患者(むろん
初期)が出てきて抒情的な風景の中で家族と別れる場面などをやってみせれば、それだけ....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
れは、まだ彼をその堕落の淵に目ざめすことができないのです。私は彼の目ざましかった
初期の運動に対する熱心さや、彼の持っている、そして今は全く隠されているその熱情を....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
れる限りに於て、全然痕跡もなく、何れも皆真面目な教訓、又は忠言のみであった。 『
初期の通信は、前にも言った通り皆細字で書かれ、其書体も均一で、Doctor, T....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
ったというが、その子の金平も、きんぴら牛蒡やきんぴら糊に名を残したばかりか、江戸
初期の芝居や浄瑠璃には、なくてはならない大立者だ。この浄瑠璃を語り初めた和泉太夫....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
様になりて国家と関係をつけるのは間違っている。吾等も新約聖書にあるだけ、すなわち
初期のキリスト教徒の信じただけを信ずべきであると説いた。グラスと婿のサンデマンと....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
うと思うに、例の実行そっちのけの研究者は更にお気がつかぬらしい。 彼の徳川時代の
初期に於て、戦乱漸く跡を絶ち、武人一斉に太平に酔えるの時に当り、彼等が割合に内部....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
しまった。ひろびろとした家で、棟は高いが、屋根の勾配はゆるやかで、その建築様式は
初期のオランダの移住民から伝えられているものだった。軒が低く突きだして、正面にヴ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
らしむるところ。ギリシャ民族に近きドイツと、ローマ民族に近きフランスが、欧州大戦
初期に行なえる会戦指導方針と対比し、ここに面白き対照を与う。また、その使用せる武....