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「初歩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

初歩の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
、せめて慰むという事もあろう。「老人には過去を、若い人には未来を」という交際術の初歩すら心得ないがさつな人だ。自分ですらそっと手もつけないで済ませたい血なまぐさ....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
る仕事は、リーダーの一から五までを一生繰返すか、あるいはその他の学科のどれもごく初歩のところを毎日毎日死ぬまで講義するだけの事である。もしそれ以外の事をなさむと....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ジアの国々は日本を「アジアの盟主」と呼んだではないか。 東亜連盟は東亜新秩序の初歩である。しかも指導国家と自称せず、まず全く平等の立場において連盟を結成せんと....
獄中記」より 著者:大杉栄
ペイン語もちっと噛って見たい。とまずきめた。今までの経験によると、ほぼ三カ月目に初歩を終えて、六カ月目には字引なしでいい加減本が読める。一語一年ずつとしてもこれ....
ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
うその時にかなり耳学問で頭が進んでいました。それで、彼によさそうな書物は、どんな初歩のやさしいものでも振仮名をした本というのはなかなかないのでした。あまりやさし....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
雪折笹にむら雀という処を仕方でやったばかりなんだ。――除の二の段、方程式のほんの初歩さ。人の見ている前の所作なんぞ。――望む処は、ひけ過ぎの情夫の三角術、三蒲団....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
して、客観的の現象を作製することができるからである。 要するにこの種の霊媒は、初歩の心霊現象を作る為めの機関に過ぎない。が、そうかと言って、彼等の仕事がつまら....
辞書」より 著者:折口信夫
かに二つの態度がある。というとおかしいが、引き方に二つの方法がある。擬古文を書く初歩の人が使う字引きとして、「雅言俗解」「俗言雅訳」といった種類のものがある。い....
」より 著者:織田作之助
ょく境内の蓮池の傍へ遊びに来る豹一に教えてやることにしたのだ。 筋がよいのか最初歩三つが一日経つと角落ちになり、やがて平手で指せた。ある日、和尚は、 「豹ぼん....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
顔ぶれをそろえ、教授課目の配列に意を配り、一定期間の講習を受ければ、俳優としての初歩の技術を身につけて、それぞれ舞台に立つ資格ができるように思われています。 ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
府部内の人で是非文章を書くに必要だから少し学んで置こうぐらいのもので、それもごく初歩の文典を学んで居るに止まって居る。だから仏教の哲理を説明し及びその事を修学す....
近頃感じたこと」より 著者:小川未明
人生の少年時代を温床となせる児童文学は、どの点より見ても、小型大衆小説にあらず、初歩の恋愛読本にあらず、従って、営利的商品にあらざることは論を俟ちません。また、....
」より 著者:織田作之助
ころから、ちょく/\境内の蓮池の傍へ遊びに来る豹一に将棋を教えた。筋がいゝのか最初歩三つが一月経つと角落ちになり、二月目には平手で指せるようになった。ある日、住....
黒板は何処から来たのか」より 著者:小倉金之助
った。最初はフランス数学書の翻訳から出発して、非常な成功を博したが、後には算術の初歩から微積分にわたる、彼自身の一聯の教科書を著わした。それは非常に普及したので....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
尊重すべきを深刻に教えるものと言うべきである。 かつて中央幼年学校で解析幾何の初歩を学んだ。数学の嫌いな私にもこれは大変面白く勉強出来た。掛江教官が「二元の世....