初湯[語句情報] » 初湯

「初湯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

初湯の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
足迹」より 著者:徳田秋声
は死児をそっと次の室へ持ち出した。そこには母親が、畳の上に桐油を敷き詰めて、盥に初湯か湯灌かの加減を見ていた。どの部屋も、人が動くばかりで、誰も声を立てるものは....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
礼には大方二日以後の日を択び、元日はただ※笑の間に和楽して終るが多い。 二日は初湯、初荷、買初、弾初、初夢など江戸ッ児にとっては事多き日である。殊にお宝お宝の....
戯作者」より 著者:国枝史郎
を次第に高く持ち上げたが、ヌッと裾から顔を覗かせると、 「一夜明ければ新玉の年、初湯を立てようと存じやしてな、風呂桶を借りて参りやした。そこで何と滝沢氏、明日は....
健康三題」より 著者:岡本かの子
りした通り首尾よく大晦日の除夜の鐘の鳴り止まぬうちに書き上げた。さて楽しみにした初湯にと手拭を下げて浴室へ下りて行った。 浴槽は汲み換えられて新しい湯の中は爪....
食道楽」より 著者:村井弦斎
減《へら》しても構いません。牛肉のバラーをシチュウにしてもその通りですがこれは最初湯へ入れてから二時間ほど煮て野菜を加えてまた一時間煮ます。シチュウには上等の羊....