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初版
「初版〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
初版の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
眠す――と書いた次に、一枚の鋤の女王が貼り付けられ、その骨牌の右肩に、「コスター
初版聖書秘蔵場所」とまた、人物模様の上には「Mor-rand 足」と書かれてあっ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、ホルバインの『|死の舞踏』なんだよ。しかも、もう稀覯に等しい一五三八年|里昂の
初版なんだ」
それには、四十年後の今日に至って、黒死館に起った陰惨な死の舞踊を....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
a_m)〕の作品である。 フィツジェラルドが、一八五九年にその翻訳を自費出版で
初版わずかに二五〇部だけ印刷した時には、若干を友人に分けて、残りはこれを印刷した....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
大著述の一つで、殊に日本に関する博物書としては今猶お権威を持ってる名著である。且
初版以後一度も覆刻されなかった故、今日では貴重な稀覯書として珍重されて、倫敦時価....
「呉秀三先生」より 著者:斎藤茂吉
)になっている。『精神啓微』は呉先生がいまだ大学生であったころに書かれたもので、
初版は明治二十二年九月廿日の刊行である。その後私が第一高等学校の学生になった時、....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
目であるだろう。 この翻訳は訳者所蔵の一八八六年ロングマンズ、グリーン社発行の
初版本に拠ってなした。この書は同年発行の後の版を蔵しておられる市河博士の折紙付き....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
あなた方もゆるしてくれるでありましょう。 (「一商人として」岩波書店・昭和十三年
初版刊)....
「桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
顔の女性をおもわしめる。 之等の句中には、いま昔を超越した、女らしさがあって、
初版の上品な江戸絵を見る如きなつかしさ、美しさ古めかしさを覚えるのである。 花冷....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
めいた言い方をすると、瞬く間に版を重ねて、十六版も出たという。お前は知るまいが、
初版は千五百部で以後五百部ずつ版を重ねたのだ。 「――なぜ、こんな本が売れるので....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
たものだ。出版の都度々々|書肆から届けさしたという事で、伝来からいうと発行即時の
初版であるが現品を見ると三、四輯までは
初版らしくない。私の外曾祖父は前にもいう通....
「イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
、イプセンに関するあらゆる文献資料を――たとえば彼の筆蹟とか、遺稿とか、あるいは
初版本とか、世界各国におけるイプセン劇の舞台写真とか、または彼が生前愛好した家具....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
拡げ、題目の数を大きくすると同時に、装飾と色彩を加えて、文体を豊富にしたが、この
初版ではすべてが簡潔であり、赤裸々であり、実際的でさえあった。力づよく要点に触れ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
十四年の年末に原稿を書きあげて、翌年一月二十日づけの序をしたためた。そして本書の
初版は二月二十日の日附で刊行されている。それは日本的なるものの強調から日本主義に....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
刷に目を移す。船中でもこれのお蔭で随分と陰鬱にもされた。弟の書肆では急いでいる。
初版通りで済ませば済むものを、旅先まで昔の幽霊を背負ってあるく自分も自分だなと深....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
してその報告を参考にして現在の大きさのものに縮小し、色合いも加減して色盲検査表の
初版ができたのであります。 そこでこれを使ってみますと、意外に成績がよかったの....