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初犯
「初犯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
初犯の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
ら未決監、予審と、順を追うて進むべき道を進んだんだ。そして、そこへ送られた五人の
初犯囚は、警察の恐るべきでないと知ったごとく、****なるべきでないことをまた知....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
事が頓狂な声をあげると、それを、法水は皮肉に嗤い返して、
「どうも頼りないね。最
初犯人が人形の歩幅どおりに歩いて、その上を後で人形に踏ませる。そうしたら、自分の....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
があるからこゝで鳥渡述べて置こう。 彼はすべてゞ前科四犯を重ねているのだった。
初犯は明治三十六年で、山形地方裁判所鶴岡支部で窃盗罪により重禁錮三ヵ月に処せられ....
「運命」より 著者:幸田露伴
|益々親親の礼を隆んにし、歳時伏臘、使問絶えず、賢者は詔を下して褒賞し、不法者は
初犯は之を宥し、再犯は之を赦し、三|犯改めざれば、則ち太廟に告げて、地を削り、之....
「獄中記」より 著者:大杉栄
千葉でございます。」 窃盗か何かでつかまって、警察、警視庁、検事局と、いずれも
初犯で通して来たその男は、とうとうこれで前科四犯ときまってしまった。そして、 「....
「獄中生活」より 著者:堺利彦
ョット監獄署の種類別を説明しておかねばならぬ。まず東京監獄が未決監、市ガ谷監獄が
初犯再犯などを入れるところ、巣鴨監獄が三犯以上の監獄人種および重罪犯などを入れる....
「黒点」より 著者:豊島与志雄
けのようで、眼だけが気味悪く光っていた。 これはずっと後の話だが、私の友人に、
初犯二年間の刑務に服してきた男がいる。私も少し掛り合いの間柄だったので出迎いにい....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
の罪人よりも優待せられ、未決中は、伝告者《でんこくしゃ》即ち女監の頭領となりて、
初犯者および未成年者を収容する監倉《かんそう》を司《つかさど》ることとなりぬ。依....
「金狼」より 著者:久生十蘭
い。本庁の意見も一致した。現場の証拠は少《ウス》いが部屋の手のつけかたから見て、
初犯の手口だということになった。犯人《ホシ》は、いまのところ女だという予想《ミコ....
「祭の夜」より 著者:平林初之輔
っつけたやり口を見ると、とうてい右手のない人間のしわざとは思われんばかりでなく、
初犯の奴のしわざとも思われません。指紋をしらべるのが第一です。それに、犯人が最後....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
安を思わない人は死刑に処してもよいのですが、この後を戒めるために、このたびだけは
初犯五円だけで許しておきます」 「私のほうではよう払いませぬ」 「よろしい、それ....
「鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
」と一人の刑事が訊いた。 「伝書鳩を飼育している家は沢山ないからな。だが、僕は最
初犯人自身が鳩舎を持っているものとばかり思い込んでいて、まさか他人の鳩を盗んで使....