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初生児
「初生児〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
初生児の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
》てると蚋《ぶゆ》が草間を飛び廻って「かの青橿鳥は何を苦にするぞ」と問うに「彼の
初生児を鷹に捉られた」と草が対《こた》う、蚋「汝は誰に聞いたか」、草「風に聞いた....
「卵」より 著者:夢野久作
光りをいろんな方向に反射しておりました。 その花の蔭の黒いジメジメした土の上に
初生児《あかんぼ》の頭ぐらいの白い丸いものが見えます。 「オヤ……何だろう」 と....
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
単一なる精神的要素の結合より成ったものではなく、元来一の体系を成したものである。
初生児の意識の如きは明暗の別すら、さだかならざる混沌たる統一であろう。この中より....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
家族の周囲には妙に死というものが執念くつきまつわっているように見えた。君の兄上の
初生児も取られていた。汗水が凝り固まってできたような銀行の貯金は、その銀行が不景....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
ったので、これと交るものは殆ど保|一人のみであった。本常陸国の農家の子で、地方に
初生児を窒息させて殺す陋習があったために、まさに害せられんとして僅に免れたのだそ....
「子猫」より 著者:寺田寅彦
持ち込んで来た。そして私の座ぶとんの上へおろして、その上で人間ならば産婆のすべき
初生児の操作法を行なおうとするのである。私は急いで例の柳行李のふたを持って来て母....
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
から利益なれども、其外出するや子供を家に残して夫婦の留守中、下女下男の預りにて、
初生児は無理に牛乳に養わるゝと言う。恰も雇人に任せたる蚕の如し。其生育如何は自問....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
或いは番号を付したりしています。アメリカの大都市の産院ではこの間違いを防ぐ為に、
初生児の指紋は取り悪いから、蹠紋を取ることにしています。そういう訳で、K病院でも....