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初筆
「初筆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
初筆の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
ってきた。 「玉藻、どうじゃ。みなもあれほどに言うているぞ、お身がまずその短尺に
初筆《しょふで》をつけいでは……。予が披講する。早う書け」 玉藻はやはり打ち傾....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。 「今日の日は何日《いつ》であったろう」 「二月の十四日」 「それでは、そこへ
初筆《しょふで》に二月十四日の夜と書いて……」 「二月十四日の夜、と書きました」....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
方が悪いと翁が途方もない力でシッカと獅噛み付いて離れないので困った。 これは最
初筆者が、子供ながら翁のような老人を本気に投げていいかどうか迷って躊躇したのが翁....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
気になってならねえことがあるんだが……」 「何でございます」 「ほかでもねえが、
初筆《しょふで》から三番目のところに紙が貼ってあるだろう、比留間《ひるま》なんと....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、お前さんの頼みというのを聞いて上げますよ、さあ、わしの立てた趣向だから、わしに
初筆《しょふで》の華《はな》を持たせておくんなさい」 「そいつはいけません、わし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
「は、は、は」 「甲州の八幡村の小泉の家で、わたしに逆綴《ぎゃくとじ》の帳面の
初筆《しょふで》をつけさせました、あの時の水車小屋の娘もかわいそうでしたね」 「....