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「初等〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

初等の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人間失格」より 著者:太宰治
、いやに一大事の如く、こわばった顔をして、一プラス一は二、というような、ほとんど初等の算術めいた理論の研究にふけっているのが滑稽に見えてたまらず、れいの自分のお....
振動魔」より 著者:海野十三
身も、かねてから、科学というものに大きい憧れを持っていたこととて、これを機会に、初等科的な実験から習いはじめるという話だった。 呉子さんは、柿丘の言葉に、これ....
遊星植民説」より 著者:海野十三
ーにオール・マイティーであるが、アブソリュートリーにオール・マイティーではない。初等数学で現わすと、『オールマイティーじゃ』と云って誤りでない」 「どうも、あた....
自叙伝」より 著者:大杉栄
械や、地震計などが備えつけられてあった。 中学校の三、四年程度までしかやらない初等学校で、こんな設備のあるのは、恐らくは今でも他にはあるまいと思う。だが、この....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
た。 「よく申し上げたとはどうかと思うね。辛うじて申し上げた程度だろう。なにしろ初等科のフランス語ではね」 「いえ、お二人とも英語でお話しでした。ですから僕も久....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
へ行かないで公立へ通わせられた。 その頃の小学校は尋常と高等とを兼ねたもので、初等科、中等科、高等科の三種にわかれていた。初等科は六級、中等科は六級、高等科は....
斜陽」より 著者:太宰治
つもりなのだ。そうして、この淡い牡丹色の毛糸は、いまからもう二十年の前、私がまだ初等科にかよっていた頃、お母さまがこれで私の頸巻を編んで下さった毛糸だった。その....
愛と美について」より 著者:太宰治
見逃してしまうが、問題は、微細なところに沢山あるのです。もっと自由な立場で、極く初等的な万人むきの解析概論の出ることを、切に、希望している次第であります。」めち....
獄中生活」より 著者:堺利彦
大作をなすもので、主としてドレフュース事件を仕組み、仏国ローマ教の害毒を痛罵し、初等教育制度改善の必要を叫んだものである。このごろロイテル電報などが毎度報じて来....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
によれば、人間は矢張り不滅の霊魂の所有者であるが――の地上生活は、言わば第一期の初等教育で、ここで簡単なる任務を遂行すべく教えられ、一層進歩せる死後の世界の高等....
白光」より 著者:井上紅梅
さんの真黒な○○がふらふらと眼の前に浮び出しているのだ。 ずば抜けた秀才として初等試験から高等試験まで立続けに及第し……村の物持はあらゆる手段をもって縁を繋ぎ....
可愛い女」より 著者:神西清
二年に一度ぐらいの割合でブリャンスクから出てくる人だった。それよりもっと前には、初等女学校へ通っていた頃、フランス語の男の先生が大好きだったこともある。彼女は物....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
の教育科あれば、この方にて兼修する由に候。これを要するに、豪州の教育制度にては、初等小学より高等小学に入り、高等小学在学中に試験によりて大学に入り、三年間にて修....
茶美生活」より 著者:北大路魯山人
解するになくてはかなわぬ審美の眼を欠いているからである。主客五、六人の群盲組が、初等生訓練に一生を費してみたとて、茶の本道に分け入れる日はおぼつかない。初等生を....
黒板は何処から来たのか」より 著者:小倉金之助
でメー師は自分の学校で黒板を使用しはじめた、とのことである。 しかしアメリカの初等学校に黒板の普及を見るに至ったのは、大体一八六〇年頃からであるといわれている....