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初葉
「初葉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
初葉の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
いだに結婚|談の持ちあがったのもまたそのころのことであった。そんな心持は庸三が最
初葉子の田舎へ招かれた時にも、彼女の母たちにはあった。そして庸三の出方一つで母方....
「リギ山上の一夜」より 著者:斎藤茂吉
Rigi も十八世紀の中葉頃から、ぽつりぽつりと登山者の注目を牽き、十九世紀の
初葉にはこの頂上まで登って展望を楽んだ者はよほど増したということである。西暦一八....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
て大革命まで通用していたフランスの金貨。「ギニー金貨」は十七世紀後葉から十九世紀
初葉まで流通していたイギリスの金貨。「八銀貨」は表に8R(八レーアルの意味)の字....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
娘が結婚するのはいいことだ。結婚するようにできている。聖カテリナ(訳者注 四世紀
初葉の殉教者にして若い娘の守護神)のような女で、わしがいつもその髪を解かせたく思....
「エトナ」より 著者:野上豊一郎
史と詩の聯想にも十分に旅行者を満足させるものがある。今の町の建設は紀元前四世紀の
初葉で、それまではイオニア人の都市ナクソス(タオルミーナの南四キロ、今のスキソ付....
「レンブラントの国」より 著者:野上豊一郎
失せなかった。ハーグは十八世紀までは「ヨーロッパ最大の村」といわれた。十九世紀の
初葉、オランダ王となったルイ・ボナパルト(ナポレオン一世の弟)に依って都市の特権....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
を見た。どんぐりや櫟や柏によって形成られている雑木林には、今は陽があたっていて、
初葉さえ附けていない裸体の幹や枝が、紫ばんだ樺色に立ち並んでいたが、紙帳は釣って....
「本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
補陀洛信仰は古く奈良朝から在ったことが知られる。しかるに平安朝の中頃から鎌倉期の
初葉にかけ、補陀洛山に居る生身の観音菩薩を拝すると称して、志願ある者は小舟に打乗....