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「初見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

初見の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
けれども、癇癖が高ぶって居りますから気を取直《とりなお》して、 文「夫婦は其の初見《しょけん》に在りと、初見参《しょけんざん》の折《おり》に確《しか》と申し聞....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
秀子に及ばぬ、勿論両人全く別人の人である、けれど能く見て居れば似寄った所が有る、初見には全くの別人で見るに従い似寄った所が多くなり或いは姉妹でも有ろうかと思われ....
「修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
。 （桂は堪えず、すすみ出づ。） かつら 兵衛どのとやら、お身は卜者か人相見か。初見参のわらわに対して、素姓賤しき女子などと、迂濶に物を申されな。妾は都のうまれ....
「嵐」より 著者:島崎藤村
らいいいかしれないよ。いかに言っても、とうさんの家には大き過ぎるね。」 「僕も最初見つけた時に、大き過ぎるとは思ったが――」 この次郎は私の話を聞いているのか....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
しかし私はしばらく奈良に滞在して、朝夕鹿と交際をしてみた。そして鹿というものは最初見た時は大変愛すべく、やさしい動物に見えるけれども結局、それは記憶力の欠乏せる....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
聞く、富士、浅間、大山、筑波、はじめて、出立つを初山と称うるに傚って、大阪の地へ初見参という意味である。 その男が、天満橋を北へ渡越した処で、同伴のものに聞い....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
だね」 蓬莱和子は、楽譜をめくりながら、一番むずかしそうな伴奏のを選んだ。 「初見でおひきになれる？」 「ええ。エルケニッヒね」 南原杉子は苦笑した。そして....
「ニューフェイス」より 著者:坂口安吾
ないから悲鳴をあげたと思えばイジラシイことでもあるが、待てしばし、今来たばかりの初見参の御三方のどれがツウさんやら知る筈のないことである。 千鳥波は女の初々し....
「投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
「おだてなさんな」 「ときに昨日の朝の七時三十分だったネ。君らが煙山さんの姿を最初見つけたとき、彼の服装はどうだった」 「今日のと同じさ。シャッポとマフラーが違....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
ゆるさなかったのである。 かれは、枝を一本おろすごとに、自分の腕時計を見た。最初見たときには、二時間半までには、まだ四十分以上の時間が残されていたので、かれの....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
もねえが、己ア精神を見抜いてお前の親父様もくれたゞから、末長く成るべいが、夫婦は初見にあると云うから、婚礼をする時に堅く約束をしなくっちゃアならねえが、己アよう....
「ザザ虫の佃煮」より 著者:佐藤垢石
蛙の照り焼きは、牛肉よりもおいしいと思ってきたのである。 けれど、川に棲む虫は初見参である。なかなか手が出ない。秋田県地方の人々は、姫｜柚子などよりも大きい源....
「「エタ」名義考」より 著者:喜田貞吉
難くない（「エタに関する圧迫の変遷」参照）。この同情なき「穢多」という文字使用の初見は、久米邦武先生の「穢多非人の由来」（「史学雑誌」第一巻第十三号）発表以来、....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
病あり、皇弟皇子等豊国法師を引いて内裏に入れたとあるのが、僧侶としての法師の語の初見である。次に崇峻天皇三年司馬｜達等の子多須那が出家して、徳斉法師といったとあ....
「くちこ」より 著者:北大路魯山人
児の話であるが、そのはらわたはこのわたであって、これは大概の人がご承知のとおり、初見おか惚れという美人ではないが、トロトロと長く糸を引くやつを、一筋舌の上に乗せ....