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初見参
「初見参〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
初見参の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
りますから気を取直《とりなお》して、 文「夫婦は其の初見《しょけん》に在りと、
初見参《しょけんざん》の折《おり》に確《しか》と申し聞ける事は、私《わし》より母....
「修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
。 (桂は堪えず、すすみ出づ。) かつら 兵衛どのとやら、お身は卜者か人相見か。
初見参のわらわに対して、素姓賤しき女子などと、迂濶に物を申されな。妾は都のうまれ....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
聞く、富士、浅間、大山、筑波、はじめて、出立つを初山と称うるに傚って、大阪の地へ
初見参という意味である。 その男が、天満橋を北へ渡越した処で、同伴のものに聞い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
健斎君といっても、道庵にはわかっているが、他の者にはわからない。この作中に於ては
初見参の名前ですから……だが、戸籍を洗ってみると、少しも怪しい者ではない。このあ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
もって来て見せてくれました。桜草がきれいらしいこと。十五日にはてっちゃん御夫妻が
初見参です。あなたのところへ二人で行ったかえりによってくれたのだそうですが、その....
「ニューフェイス」より 著者:坂口安吾
ないから悲鳴をあげたと思えばイジラシイことでもあるが、待てしばし、今来たばかりの
初見参の御三方のどれがツウさんやら知る筈のないことである。 千鳥波は女の初々し....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
んやす」 で、親分と乾分《こぶん》は土手の柳の樹の下で、左右に別れたのだった。
初見参は妻恋坂の殿様 「おう、小僧さん、ちょっときくがな、饗庭《あいば》さまのお....
「ザザ虫の佃煮」より 著者:佐藤垢石
蛙の照り焼きは、牛肉よりもおいしいと思ってきたのである。 けれど、川に棲む虫は
初見参である。なかなか手が出ない。秋田県地方の人々は、姫|柚子などよりも大きい源....
「三国志」より 著者:吉川英治
城門から繰り出した。張飛が見かけて、 「張任とは汝よな」 丈八の大矛をふるい、
初見参と呶鳴ってかかった。戦うこと十数合、 「あなや。あなや」 叫びながら張任....