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初頭
「初頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
初頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
頁の図参照)。ところが一九〇六年に参謀総長に就任したモルトケ大将の第一次欧州大戦
初頭に於ける対仏作戦は、御承知の通り開戦初期は破竹の勢いを以てベルギー、北フラン....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
通医学校に学べり、その後|伯林大学に転じて、研鑽八ヶ年の後二つの学位をうけ、本年
初頭帰朝の予定となりしも、それに先きだち、二年前英人技師クロード・ディグスビイを....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
味からして取扱うべきことも多いだろう。化学、天文学、医学、数学なども、その歴史の
初頭においては魔法と関係を有しているといって宜しかろう。 従って魔法を分類した....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
のは、大抵新聞紙の最初のもの(Notizie Scritte)が出たし、十七世紀
初頭のフランクフルトアムマインやアントワープやロンドンが之に継いで新聞紙を発行し....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
て来たのであったが、哲学はそのラテン語によるスコラ階級的伝統を破るには十七世紀の
初頭までかかる必要があった。デカルトは初めて意識的に、一種のロマン語であるフラン....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
、馬場財政の経済的基礎は要するに軍需工業資本であったことは論を俟たぬ。七十議会の
初頭に行なわれた軍部誹謗も、だからこの産業資本の反撃だったという見方もあるが、そ....
「ヨーロッパ的性格 ニッポン的性格」より 著者:坂口安吾
たのであります。とは申しますものの、このジェスイット派と申しますのは、十六世紀の
初頭にいたってカトリックが腐敗いたしまして、それに対抗しそれを改革しようとして、....
「現代美学の危機と映画理論」より 著者:中井正一
ている。主観の崩壊は、美学論の立脚地を失っているのである。 しかし、この世紀の
初頭にあたって映画が非芸術とされたこれらの三点は、今また、ようやく絶えまなく成長....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
りめぐらし、長年月にわたって徹底的に断圧、根絶を期したというのは現代に於ては昭和
初頭に於ける共産党、過去に於ては切支丹宗門があるのみであろう。 切支丹の断圧は....
「フシギな女」より 著者:坂口安吾
くるというから、おどろいたね。私は屋久島へ行ったことはないけれども、千七百年代の
初頭、例の新井白石が政治をやっていたころ、イタリヤのパレルモの人、ジョヴァンニ・....
「ミケランジェロの彫刻写真に題す」より 著者:高村光太郎
内蔵して、遠くして近く、近くして遠い此の全人的芸術が生れた。ミケランジェロは近世
初頭に於いて能く人類の持つ彫刻的能力を出し尽した観があり、従って以後数世紀に亘っ....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
昭和九年
初頭の第六十五回帝国議会において、頭山満氏ほか数氏の名を以て、国号制定に関する請....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ども、そのようなことはすべて、昂奮と希望とであんなにも満ち満ちた、多忙な十七世紀
初頭という遠い将来のことである。目下の情勢を簡単に説明すればラレイの名誉失墜と禁....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
の方法であるが、原子病に対しては九月十日に施先生が最初に試みたものであった。九月
初頭に皮下溢血斑、高熱、歯齦壊死、咽頭潰瘍などの諸症状をもつ重篤な患者が多数突発....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
になって後の作なのである。有名な柿本人麿だってその例に洩れない。彼の作は読む詩の
初頭をかざる力作であったのである。 旋頭歌は577・577の形を持つ。『万葉集....