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判型
「判型〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
判型の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「陣中日誌(遺稿)」より 著者:山中貞雄
従軍記 ×・二八―― 小津氏曰くの「靖国神社の門鑑」なるものを戴く。 小
判型の真鍮に 歩× 歩×補 番六一と刻ンである。 ×・30 二日の出立が四五....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ました。年のころは三十一、二。羽織はかまに幅広の大小、青月代《あおさかやき》を小
判型にぐっとそりあげたぐあいは、お奉行からのお差し紙にもそれと明記してあったとお....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
うから、先主がしきりに草案を認めているのを眺めておりました。それは、オクターヴォ
判型の書簡紙に二枚ほどのものでしたが、認め終ると、その上に金粉を撒いて、さらに廻....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
のさ、ちょいとめかして出かけたいのだよ」
小さいながら、檜《き》の香の高い、小
判型の風呂が、熱くなるのを待ちかねて、乱れかごに、パアッと着物をぬぎすてると、大....
「名娼満月」より 著者:夢野久作
せずに、両手を揉合わせて引受けた。六百斤のナマコを三日三夜がかりで一万枚に近い小
判型に打抜いて畳目まで入れたものに金箔を着せたのを、千六に引渡した。 千六は、....
「バルザックの寝巻姿」より 著者:吉行エイスケ
九の無気味な機会が彼を待っているのです。妾は神経が昂ぶるのを抑えて、彼が持った小
判型の象牙札を見詰めていたのです。佐野は血の気を失って、この世のものとは思えない....
「モスクワ印象記」より 著者:宮本百合子
た。巡査は何か云いながら、外套のポケットから右手を出し、りんごの一杯並んでいる小
判型の大籠を無雑作に片方のとってで持ち上げた。りんごはきたない雪の上へころがり落....
「電車の見えない電車通り」より 著者:宮本百合子
に止った。ステップに近いところに、客から受取った切符をいれるためのニッケル色の小
判型の箱がついている。そこに、くっきりした字で285大浦と書いた紙がはりつけられ....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
瓔珞の面に浮く艶やかに受ける印象と同じだ。魚体の両側に正しく並んだ十三個ずつの小
判型した濃紺の斑点は、渓流の美姫への贈物として、水の精から頂戴した心尽くしの麗装....
「木の葉山女魚」より 著者:佐藤垢石
も落ちず、青色の鱗の底に紫色の光沢を浮かべて活発に泳ぎ回っている。体側に並んだ小
判型の斑点は、その麗谷に一層の美を添えているかのように見えるのである。大きな口の....