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「判官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

判官の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
偸盗」より 著者:芥川竜之介
出して、笑った。 「冗談じゃない。――それより、今夜の相手は、曲がりなりにも、藤判官《とうほうがん》だ、手くばりはもうついたのか。」 太郎は、日にやけた顔に、....
河童」より 著者:芥川竜之介
ら、安楽|椅子《いす》にすわっているところはほとんど幸福そのものです。僕は時々裁判官のペップや医者のチャックにつれられてゲエル家《け》の晩餐《ばんさん》へ出かけ....
猿蟹合戦」より 著者:芥川竜之介
へん》の証拠は不十分である。だから蟹の弁護に立った、雄弁の名の高い某弁護士も、裁判官の同情を乞うよりほかに、策の出づるところを知らなかったらしい。その弁護士は気....
仙人」より 著者:芥川竜之介
神が、蜘蛛《くも》の巣にとざされながら、ぼんやり日の暮を待っている。その右には、判官《はんがん》が一体、これは、誰に悪戯《いたずら》をされたのだか、首がない。左....
義血侠血」より 著者:泉鏡花
ぜひとも出刃打ちを助けようと、手薬煉《てぐすね》を引いているそうだから、これは裁判官もなかなか骨の折れる事件さ」 甲者は例の「なるほど」を言わずして、不平の色....
追憶」より 著者:芥川竜之介
変っていた。僕の叔母は狩野勝玉という芳崖の乙弟子に縁づいていた。僕の叔父もまた裁判官だった雨谷に南画を学んでいた。しかし僕のなりたかったのはナポレオンの肖像だの....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
しき言葉に綴られし誡めの布告もなくて 自ら品よき習わしと秩序とは保たれぬ。 また判官の前に恐れかしこまる奴隷もなかりし。 人は未だ剣も鎧も知らず 喇叭も戦を呼ぶ....
七宝の柱」より 著者:泉鏡花
の風がある。が、歯が抜けたらしく、豊な肉の頬のあたりにげっそりと窶の見えるのが、判官に生命を捧げた、苦労のほどが偲ばれて、何となく涙ぐまるる。 で、本文通り、....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
とは、誰そ。」 すらすらと歩を移し、露を払った篠懸や、兜巾の装は、弁慶よりも、判官に、むしろ新中納言が山伏に出立った凄味があって、且つ色白に美しい。一二の松も....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
せ、笛は止せ、止せ、止さないか、畜生。」 と、いうとともに、胆略も武勇もない、判官ならぬ足弱の下強力の、ただその金剛杖の一棒をくらったごとく、ぐたりとなって、....
旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
、ヨハンネスは、そのあくる日、またあらためてお城へくることになりました。そこに審判官と評定官のこらずがあつまって、問答をきくことになっていました。はじめの日うま....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
るものが獲得するものだが、彼もその権勢をもって、なにか争いがあればかならずその審判官になり、帽子を斜めにかぶって、判決をくだした。そのときの彼の態度や声の調子で....
瓜の涙」より 著者:泉鏡花
くなり、富樫の介と申すは当国の大名なり、鎌倉|殿より仰は蒙らねども、内々用心して判官殿を待奉るとぞ聞えける。武蔵坊申しけるは、君はこれより宮の越へ渡らせおわしま....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
手がふるえた。 小山夏吉は寂く微笑んだ。 「ははは、泣くより笑で。……富来に、判官どのが詠じたと言伝えて、(義経が身のさび刀とぎに来て荒城のさやに入るぞおかし....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
準であります。また、憲法第九十九条には、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」と規定しておるのであ....