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判明
「判明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
判明の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
の疑いを生ぜしが、罎中の水薬《すいやく》は分析《ぶんせき》の結果、アルコオル類と
判明したるよし。」
(大正十四年一月)....
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
意気鎖沈しなにごとにも手のつかざるときに、かかるときに国民の真の価値《ねうち》は
判明するのであります。戦勝国の戦後の経営はどんなつまらない政治家にもできます、国....
「妖術」より 著者:泉鏡花
ないで、ここを的に来たように、素直に広小路を切って、仁王門を真正面。 濡れても
判明と白い、処々むらむらと斑が立って、雨の色が、花簪、箱狭子、輪珠数などが落ちた....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
、今世は隠微の世である、明暗混沌の世である、之に反して来世は顕明の世である、善悪
判明の世である、故に今世に隠れて来世に顕われよとの教訓である。 殊に山上の垂訓....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
戦せず、ただ地上砲火によって反撃したのみ。 ◯清水の羽部さんも過日戦災したことが
判明した。鎌倉のおばあちゃんからの知らせがあったからである。だいぶあわてたらしく....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
泊っているらしい。 そしてこの男の所在を、弓削組でもどうやら気にしていることが
判明したが、それとは別に、烏啼の一派が弓削組以上に、鬼二郎の所在を知りたがって、....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
ほほう。すると本艇にはお産日の近い御婦人も乗っているのですね」 「そうです。目下
判明しているのは二人だけです。一人は縫工員のベルガア夫人で、これは妊娠九ヶ月、も....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
分が彼女の亭主であるか、それとも防空壕の中で、臨時に捉えられた偽装亭主であるかが
判明するだろう) と、思っていたのであった。 しかるに今、アンは、彼が、さき....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
。爪さきが薄く白いというのか、裳、褄、裾が、瑠璃、青、紅だのという心か、その辺が
判明いたしません。承った処では、居士だと、牡丹のおひたしで、鼠は朝顔のさしみです....
「茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
若に不思議なのは、日南では、影形が薄ぼやけて、陰では、汚れたどろどろの衣の縞目も
判明する。……委しく言えば、昼は影法師に肖ていて、夜は明かなのであった。 さて....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
といわれておったものでも、充分な圧力と冷却を加えれば、液体とも固体ともなることが
判明した。 翌一八二四年には、油に熱を加えて分解して、ベンジンを得た。このベン....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
、わが村の教師のところへやって来たのである。何の目的があって? それはおいおいと
判明するであろうが、とにかく同僚の紹介――教師は以前その島に奉職していた――であ....
「棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
八十銭 まだ他にも気のきいた名前の茶銘が記されてあったが下部が裂けていて値段は
判明しない。 今の玉露の値と比較すると問題にならぬほど安かったのである。 そ....
「迷信解」より 著者:井上円了
のなり。これより四、五日を経て、駿州地方にて縛につきたるために、そのことようやく
判明せり。しかして、その風呂敷をもって扇ぎおりしは、魔術を行うにあらずして、猟師....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ちろん漢民族は自ら中華をもって誇っておったものの、今日東亜の大陸に歴史上何民族か
判明しない種族の多いのを見ても民族間の対立感情が到底西洋の如くでなかったことを示....