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判物
「判物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
判物の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「護持院原の敵討」より 著者:森鴎外
郎右衛門、りよ、文吉の三人に達せられた。九郎右衛門、りよは天保五年二月に貰った御
判物を大目附に納めた。 閏七月|朔日にりよに酒井家の御用召があった。辰の下刻に....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
頃従来松山藩へ幕府から与えている領地家督相続の証として黒印ある書面(即ち将軍の御
判物)悉皆を朝廷へ納付せよとの御沙汰があったので、それを入れたる長持を私がこの京....
「藤九郎の島」より 著者:久生十蘭
っても、この先いちばん長く生きるのはお前だから、いまのうちに御船印と浦賀奉行の御
判物《ごはんもの》を預けておく。馬鹿な考えをおこさずに、ふんばりかえって生きられ....
「歴史的探偵小説の興味」より 著者:小酒井不木
。別項に掲げた拙稿「世界裁判奇談」の中にも書いたが、大岡越前守その他の名判官の裁
判物語は、その名判官の機智の働かせ方が興味の中心となっている。現代ならば訳なく解....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
れたのを心淋しく感じたのであろう。 『平凡』の中の犬の一節は二葉亭の作中屈指の評
判物であるが、あれは仲猿楽町時代の飼犬の実話を書いたものである。あの行衛知れずに....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
双六や、その種類は数々あったが、やはり歌舞伎狂言の双六がそのなかの錦であった。大
判物、中
判物、その大小はいろいろあるが、要するに、似顔絵を小さくして綴り合わせた....
「自来也の話」より 著者:岡本綺堂
とであるから、遅かれ早かれ世に出るには相違ないが、ここに「児雷也豪傑譚」という評
判物の草双紙がなかったらば、或いはその出世が三年や五年はおくれたかも知れない。し....