別れ路[語句情報] »
別れ路
「別れ路〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
別れ路の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
彼は一門の名誉のために自分の失敗を人知れず葬り隠してくれたような、あの義雄兄との
別れ路《みち》に立たせられたことをつくづく感じて来た。彼は兄の心に背《そむ》いて....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
沈黙をまもる景蔵のようなものもある。これからさらに踏み出そうとして、人生|覊旅の
別れ路に立つ彼半蔵のようなものもある。 四 飛騨国大野郡、国幣小....
「源氏物語」より 著者:紫式部
である。挿《さ》し櫛のはいった小箱につけられた飾りの造花に御歌が書かれてあった。
別れ路《ぢ》に添へし小櫛をかごとにてはるけき中と神やいさめし この御歌に源氏....
「源氏物語」より 著者:紫式部
た私は、これから先どうするつもりだろう」 と泣く。 「行くさきをはるかに祈る
別れ路《ぢ》にたへぬは老いの涙なりけり 不謹慎だ私は」 と言って、落ちてく....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ことで答えをするのも恥ずかしくて、心のうちでは貫之朝臣が「糸に縒るものならなくに
別れ路は心細くも思ほゆるかな」と言い、生きての別れをさえ寂しがったのではなかった....
「樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
、星野天知《ほしのてんち》、後藤宙外《ごとうちゅうがい》、泉鏡花に加えて彼女の「
別れ路《みち》」が出た。評家は口をそろえて彼女を讃《たた》えた。世人はそれを「道....