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別働隊
「別働隊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
別働隊の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乱世」より 著者:菊池寛
本少将、柳原侍従が、錦旗を擁して伊勢へ入ったと同時に、近江から美濃へ入った官軍の
別働隊があった。彼らは、赤報隊と称して、錦の御旗を先頭に立て、二百人に近い同勢が....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
体に暴力を以て加盟させられた。一味幹事の統制ぶりは、実に美事であった。いろいろな
別働隊が組織され、各隊は迅速に、行動に移った。 長造の妹娘の紅子と、末ッ子の素....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
で、改めて陣容を建なおした。三浦少将の第三旅団は山鹿口を、大山巖少将の第二旅団と
別働隊、野津少将の第一旅団は田原口を夫々攻撃することになり、参軍山県中将も本営を....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
太刀川は、その間に、司令官室へもぐりこんだのであった。 だが、二人は、この時、
別働隊の三浦と酋長ロロがとりかかったはずの仕事の進行を、しきりと気にしていたので....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
老人は、わが意を得たりといったふうに、にやりと微笑し、
「すると、私の手において
別働隊を組織し、柳生に加勢して、壺を奪還いたしますかな?」
二
爪は切り終....
「新疆所感」より 著者:日野強
バガタイに送りて、西湖を占領し、更に一支隊をザイサン湖方面より出して故城に進め、
別働隊をカシガル方向より送り、南北相呼応して新疆を蹂躙(じゅうりん)する有らば、....
「魔都」より 著者:久生十蘭
とすれば、勝手用階段につづくこの裏口の扉からするほかはないのだが、そこにはかねて
別働隊が張り込んでいるのだから、どんなことがあったってぬけ出せるわけはない。
....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
る。クウ・デタの主謀者は少佐以下の少壮軍人で、中佐以上を老朽者として相手にせず、
別働隊として憲兵隊を指揮下に置き、広島の第二総軍、大阪の第十五軍とも連繋をとり、....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
軍は強い。しかし、敵は大軍だ。戦《いくさ》は苦戦である。そこで、おれたちは日本の
別働隊になって、敵の本陣へ攻めこむんだ。紅玉島には大きな城がある。そして大艦隊が....
「志士と経済」より 著者:服部之総
志操気概を謳われていたが、文久元年|清河《きよかわ》・安積《あさか》等九州遊説の
別働隊、備前人藤本鉄石の遊説をもって深く志士と交わり、翌二年二月朔日付、京都の鉄....
「三国志」より 著者:吉川英治
に当ると見せ、敵兵力をことごとく味方の前に充実させておいてから、徐晃、朱霊などの
別働隊を以て、敵兵力の薄い河の西からたやすく越えさせたわけじゃ」 「なるほど、で....
「三国志」より 著者:吉川英治
一端へ出て、魏の損害をさらに大にしたものは、蜀の劉封と孟達であった。 これらの
別働隊は、もちろん孔明のさしずによって、遠く迂回し、敵も味方も不測な地点から、黄....
「三国志」より 著者:吉川英治
―あっ。敵だっ」 絶叫したとたんに、一陣の騎馬武者がもうここを取り巻いていた。
別働隊は山の裏から這い上がって、すでに烽火台を占領していたのだった。 夜が明け....
「三国志」より 著者:吉川英治
上、火計はまったく失敗に帰し、蜀軍の敗亡惨たるものだった。 ここの失敗は、当然
別働隊たる王平、張嶷のほうへも狂いを生じていないはずはない。 二軍は、孔明の命....