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「別号〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

別号の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
子供の病気」より 著者:芥川竜之介
はSさんの帰った後《のち》、毎日の仕事にとりかかった。それは「サンデイ毎日」の特別号に載せる小説だった。しかも原稿の締切《しめき》りはあしたの朝に迫っていた。自....
路上」より 著者:芥川竜之介
拭いながら、また隣の独唱家《ソロイスト》の方を向いて、 「この四月には『城』も特別号を出しますから、その前後には近藤《こんどう》さんを一つ煩《わずら》わせて、展....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
、わずかに旧師寛斎の墓前にぬかずいた日のみよい天気を迎えたぐらいのものであった。別号を春秋花園とも言い、国学というものに初めて半蔵の目をあけてくれたあの旧師も、....
御萩と七種粥」より 著者:河上肇
ちは階下の食堂に下りた。この室は最近に青楓氏が自分の好みで建て増しされたもりで、別号を雑炊子と称する同氏の絵に、どこか似通ったものが感じられた。同氏は油絵に日本....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
でもらうのがよかった。二少年のたのみの綱は、ある雑誌の増刊で、「月世界探検案内特別号」という本が一冊あるきりだった。 その本によると――地上からの高度六十キロ....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
たので、父親は鶴見の幼年時に、よく正根といって、彼を呼び寄せた。鶴見は後にそれを別号のようにして使うことにしていた。 鶴見の家には古い手文庫が一つあった。工芸....
国枝史郎氏の人物と作品」より 著者:小酒井不木
健康が恢復して、所謂「新講談」を頻りに読むようになってから、私はサンデー毎日の特別号などに発表された氏の作品にだんだん引きつけられたが、遂に、「大鵬のゆくえ」を....
稀有の犯罪」より 著者:小酒井不木
発見されました。そうして宝石は首尾よくN男爵の手にかえりました。 (「週刊朝日特別号」昭和二年一月)....
被尾行者」より 著者:小酒井不木
の前に、「探偵」は五千円の小切手と証書とをつきつけた。 (「サンデー毎日」新春特別号、昭和四年一月)....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
られて来たは公然その名を署した第二編の発行以後である。が、それすら世間は春廼舎の別号あるいは傀儡である如く信じて二葉亭の存在を認めるものは殆んど稀れであった。 ....
間人考」より 著者:喜田貞吉
、当時執筆が間に合わなかったので特にここに収める事とした。願わくばこれを以て右特別号の不備を補われたい。) 間人の意義性質については上来項を重ねて述べ来ったと....
編輯雑感」より 著者:喜田貞吉
自分がこの特別号の発行を思い付いたのは、本年二月下旬、東京築地本願寺で催された同情融和会の折....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
前もって器用に弁駁しておられるようなところも往々にして見受けられる。自分がかの特別号を発表する前に、もしこれを精読するの労を吝まなかったならば、今少し疵の少い研....
融和促進」より 著者:喜田貞吉
別にいくつかの歴史的研究を加えまして、「特殊部落研究号」と題する『民族と歴史』特別号を発行しました。ここに始めて、幾分か世間の反響を聞くことができたのであります....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
求めるには、いささか不適当なものでありました。その後同愛会の機関雑誌『同愛』の特別号にも、簡単に記述して載せてもらったことがありましたが、それはまたあまりに簡単....