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「別書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

別書の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
食魔」より 著者:岡本かの子
かけ、眼を細めてでもいるような和み方の東山三十六峯。ここの椽に人影はない。しかし別書院の控室の間から演奏場へ通ずる中廊下には人の足音が地車でも続いて通っているよ....
戦雲を駆る女怪」より 著者:牧逸馬
このえ》中隊長、迷信家で狂信家で感激性に富み、騎士的で勇敢で買収の見込みのない人別書《デスクリプション》は、ドロテイン街の家の玄関に立って、にこにこ笑っていた。....
十二支考」より 著者:南方熊楠
全部二百六十四頁を手ずから写し只今眼前にある。これはオランダ板の英訳かまたまるで別書か目下英仏の博識連へ問い合せ中だ。十八世紀の始め頃欧州で虚栄に満ちた若い婦女....
丹下左膳」より 著者:林不忘
爾後《じご》幾星霜、関七流の末に人多しといえども、いまだ孫六のやすりに手が届いて別書を発見したものはなく、従って水火合符|刀潜《とうせん》の儀、夢にも知れずにす....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
こんな例もある。西行法師の若年の俗称は、佐藤兵衛尉義清であるが、史料まちまちで、別書には、則清とも見える。義清か則清か、正確な判定に困ったが、私は調べあぐねて、....