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別業
「別業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
別業の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
豹と関係ありとしたのだ。また虎が人を病ましむる事も『淵鑑類函』に出づ。清源の陳褒
別業に隠居し夜窓に臨んで坐す、窓外は広野だ、たちまち人馬の声あり、屹《きっ》と見....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
入れて妾として、それがために暗殺された。この住居は父が静を養うために古屋を購った
別業の荒れたのである。近所に、癩病医者だと人はいうが、漢方医のある、その隣家の荒....
「巷談師」より 著者:坂口安吾
あることを知っているのである。 しかし、一般に、巷談の読者は、私に小説家という
別業があることなどを知らない人が多いようだ。つまり、単に巷談師だ。 「ヤ。あんた....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
一度来るとして、それから三人で舞台に向った。 楽園と云うのだそうである。諸侯の
別業で、一器、六方石の、その光沢水晶にして、天然に簫の形をしたのがある。石燈籠ほ....
「三国志」より 著者:吉川英治
って誘いかけた。 「実は、今日は、此方の誕生日なのじゃが、どうでしょう、竹裏館の
別業のほうへ、諸卿お揃いで駕を枉げてくれませんか」 「ぜひ伺って、公の寿を祝しま....
「三国志」より 著者:吉川英治
」 王允は、微笑して、 「なぜ、そんな意外な顔をなされるのか。ここはそれがしの
別業の竹裏館のすぐ前ですのに」 「ああ、そうでしたか」 「董太師が※塢へお還りと....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
たち、また東京以来同伴しているN画伯などの同勢七、八名でどやどやと、今は細川氏の
別業となっている泰勝院の門内へ入って、寂とした緑苔の庭に立っている。 かつて人....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
の世間にも、ずいぶん同型の存在は少なくない。 ここの厳島の内侍を、清盛は福原の
別業へまで連れて行っている。眉目美きひとりは、彼の寵姫でもあった。なにしろここに....