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別盃
「別盃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
別盃の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「未帰還の友に」より 著者:太宰治
は無いかも知れないけれども、しかし、君のその「ノオ」の手紙が、僕と君が上野公園で
別盃をくみかわしたあの日の前後に着いたとしたら、この菊屋一家の移住は、それから四....
「根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
人《いっぷじん》の為に肘《ひじ》をひかるゝは同僚の手前も面目なしとあって、綺麗に
別盃《べっぱい》をお汲みなされ、後朝《きぬ/″\》のおわかれに、 海「それでは....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
い、許可を得られたので、まず三津浜まで出向して本陣をすえられた。私もその際家族と
別盃を酌んでいよいよ生死の別れをした。三津浜では藩の船番所を世子の御座所となし、....
「純情狸」より 著者:佐藤垢石
絶え間がなかったという。 仙公は、出発に際し九十九谷の崖下に穴居する※を訪うて
別盃を酌み、一青年学徒に扮して厩橋城下へやってきた。佐々木彦三郎と名乗って紺屋町....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
までに帰って来ればいいんだから。」 わたくしは行ってもいいと思った。それとなく
別盃《べっぱい》を酌《く》むために行きたい気はしたが、新聞記者と文学者とに見られ....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ような苦痛であった。 「しばらくの間、またそちの姿も見られなくなる。つまり今宵は
別盃じゃ、まあ一盃受けてくれい」 「オヤ、ではお近いうちにお国元へでも?」 「ウ....
「濞かみ浪人」より 著者:吉川英治
『ウム、ちと早かった』 『ちょうどよいではないか。数右衛門の行を祝って、どこかで
別盃を酌むには』 近くの磯茶屋で、そのまま歓送の宴が張られた。遅れ走せに見送り....