別称[語句情報] »
別称
「別称〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
別称の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
ハルビン――不思議が不思議でない町。 OH・YES! HARBIN。いろんな
別称で呼ばれるわけだ。 あらゆる人種と美しい罪の市場。 海のない「上海」。 ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
変夢想流。
他は北州の豪派月輪一刀流より出でて、左腕よく万化の働きを示し、自ら
別称を誇号《こごう》する丹下流。
しずかな開始だった。
スウ――ッ! と左膳....
「人造物語」より 著者:海野十三
間ではなく、実は機械人間だということが知れる。そのロボットが、今日では人造人間の
別称となったのである。 * * 最初に出来た人造人間は、倫敦の街....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
種で葉緑がやや白く、私はこれをフクリンササユリと名づけておいたが、ヒメササユリと
別称しても悪くはない。 岩崎灌園《いわさきかんえん》の『本草図譜《ほんぞうずふ....
「チチアンの死」より 著者:木下杢太郎
人 序曲を唄う者 フィリポ・ポンポオニオ・ヴェチェリオ。
別称チチアネルロ(大匠の息) ジョコンド デジデリオ ジヤニイノ(この人十六歳の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
れたものである。 黄門どの――日満は資朝のことをこう呼んだ――黄門とは中納言の
別称だからであろう。 その黄門どのは、七年前、島へ流されて来ていらい、城内の薬....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の腹ぐろさと、腹の秘を、天地へ叫んでやる気だった……」 「あいや、羽林(中納言ノ
別称)どの」 道誉は、かろくさえぎって。 「愛知川の夜も今も、道誉に変りはござ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
っくりして小屋から飛びだしてくるなり礼をそろえて言った。 「これは、別府様(彼の
別称)でございますか。いずれへお越しで」 「甲ノ尾へ行くのだ。わずか二里余でしか....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
サキノホウザンと読むので、前ノ法山ノ住――の略語であり、法山というのは、妙心寺の
別称で、寺史古文書上では常用されている称だとある。 また、東寔については、妙心....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
りであると信ずる。つまり奥仙丈岳を甲信両国界の朝日岳に、有峰の西に峙つ東笠西笠の
別称である鯉鮒山を越中沢岳に擬したのと同一轍に陥ったもので、陸測五万黒部図幅の駒....