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「別面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

別面の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
申せませんがな。――しかし、貴方《あなた》がたは、そんな話をお聞きなすっても、格別面白くもございますまい。」 「可哀そうに、これでも少しは信心気《しんじんぎ》の....
田舎」より 著者:プレヴォーマルセル
上げる理由を御話申さなくてはなりませんから、その前に今の夫の事を申しましょう。格別面白いお話ではございませんから、なるたけ簡略に致します。ジネストは情なしの利己....
ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
ことに単純なYの、孤独というものをまるで知らないYの、遮断された生活の感想は、特別面白いのでした。 彼は獄中では、ほとんど暴れとおしたということでした。その刑....
写真」より 著者:宮本百合子
下げるにはどういう手続きをとったらいいのでしょうか」 「明日の朝、教誨師さんに特別面会を願ってよくお願いして其から下げて貰うんですよ」 私には写真のあらましも....
父の手帳」より 著者:宮本百合子
ります。そしてこの時の音楽堂草案がサラセン風の加味されたものであることは、私に特別面白く感ぜられます。父は、洋風建築の基本的伝統としては英国風でした。しかしなが....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
際私と私の守護霊との間に行われた問答の一|部を一|応お話し致して置きましょう。格別面白くもございませぬが、私にとりましてはこれでも忘れ難い想い出の種子なのでござ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の例も大変面白し、貴司などの行った機械的現代化への注意も面白く有益です。これは特別面白く思います、雄山閣で元から『古典研究』というのを出していましょう? あすこ....
西瓜」より 著者:岡本綺堂
者に言いつけて土蔵の中から捜し出させて置いたから、退屈しのぎに読んで見たまえ。格別面白いこともあるまいとは思うが……。」 彼は古びた写本七冊をわたしの前に置い....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
句安心したとみえる。 「そうかえ、おおかたそんなところだろうと思ったのさ」 格別面白くもなさそうだが、伝法なことばづかいはもう里好を仲間扱いにしている。 「そ....
日記」より 著者:宮本百合子
ほか知らないのだから。 一月六日 同胞を連れて、銀座から、三越へ行って見る。格別面白いこともない。銀座のあのかたい、ペーブメントの上で、梯子乗りをして居るのを....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
川に沿うて下ると、一里ほどで舂米という村に出た。人家二、三十、道路山水としては格別面白くはないが、川沿の柳の色がいかにもよいので、三脚を据えた。 川には殆ど水....
利尻山とその植物」より 著者:牧野富太郎
見ることも出来なかったのでもあるし、幸いにして海上の波は穏かであったけれども、格別面白いこともなくして十時頃になったのであるが、幸いにも次第に晴天となったので、....