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利かん気
「利かん気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
利かん気の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「老妓抄」より 著者:岡本かの子
とする態度を露骨に見せたりした。 そういう場合、未成熟《なま》の娘の心身から、
利かん気を僅かに絞り出す、病鶏のささ身ほどの肉感的な匂いが、柚木には妙に感覚にこ....
「眼を開く」より 著者:夢野久作
勲章の年金を貰いながら郵便配達をやっているという話で、見るからに骨格の逞ましい、
利かん気らしい、人相の悪いオジサンであった。身長もなかなか大きく五尺七八寸もあっ....
「愛の為めに」より 著者:甲賀三郎
なんだ。足かけ三年遭わない内に、気のせいだかいくらか窶れたようだが、いかつい肩、
利かん気の太い眉、骨の高い頬の皺まで、三年前そのままだ。父はじっと入口の方を睨ん....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ます。チベットでは余り大きい方ではございませんけれども、
は俗に言うとなかなか
利かん気なお顔で、眼は遠慮なしに言うと狐のようにつりあがり、眉毛もまた同じ形につ....