利に走る[語句情報] » 利に走る

「利に走る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

利に走るの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
用もなかったからで。新旧小判は同時に市場に行なわれるような日がやって来た。目先の利に走る内地商人と、この機会をとらえずには置かない外国商人とがしきりにその間に跳....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
にわかな物価の騰貴も彼の胸に浮かぶ。横浜開港当時の経験が教えるように、この際、利に走る商人なぞが旧正銀|買〆のことも懸念されないではなかった。しかし、たとい新....
十二支考」より 著者:南方熊楠
は、仏印の所想とすこぶる違う。さてその紳士その美人を娶れば娶り得るはずだったが、利に走る世の習い、その美人よりも富んでさほどの標緻《きりょう》を持たぬ女を妻《め....