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「利兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

利兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
鋭い一瞥《いちべつ》を与えました。のちの赤穂《あこう》浪士快挙に男を売った天野屋利兵衛《あまのやりへえ》の例を引くまでもなく、ややもするとこの種の武士表道具に関....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ろへ、三十五六の男がたずねて来た。かれは神田の明神下の山城屋という質屋の番頭で、利兵衛という白鼠《しろねずみ》であることを半七はかねて知っていた。 「なんだかお....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
やがて奉行屋敷の鉄網の張ってある窓から同心が大きな声をして、 「芝新門前町高井利兵衛貸金催促一件一同入りましょう」 などゝ呼込みますと、その訴訟の本人相手方....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
フ、北方ノ説也。 孟子|曰《いは》ク、梃《てい》ヲ執ツテ以テ秦楚《しんそ》ノ堅甲利兵ヲ撻《たつ》スベシ……」 米友としては、前人の型を追わない如く、前人の説....
食指談」より 著者:佐藤垢石
ーワンとなり、次席が三升入りの大盃に酒六盃半をのみ、続いて水十七杯をあおった鯉屋利兵衛、めし五十四杯を掻っ込み、醤油二合をすすった泉屋吉蔵という順序で見物人の胆....
私本太平記」より 著者:吉川英治
すわ!」 と、ここに暁の総なだれをおこし、その日から翌日へかけ、海道は敗走の足利兵がひきもきらず、直義はやがて、箱根の水飲(三島口の山中)に拠って、味方をまと....
黒田如水」より 著者:吉川英治
ば姫路の町の一端からは濛々と戦火があがって、辻々を戦い取っては進んで来る先鋒の毛利兵のすがたがいたる所で見られるほど危急が全城下を蔽ってしまった。 その朝の姫....
なりひら小僧」より 著者:山中貞雄
小島一代 大和屋吉兵衛 岡本正男 (但馬屋源兵衛) 金貸し利兵衛 今成平九郎 T「先ず此処に」―― ○=ある刀屋の店先―― 大き....