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利金
「利金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
利金の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
門し、校長の驥尾《きび》に附して、日本橋筋五丁目の裏長屋に住む浄瑠璃本写本師、毛
利金助に稽古本を註文したりなどした。 お君は金助のひとり娘だった。金助は朝起き....
「縮図」より 著者:徳田秋声
あった。父はその金は一銭も無駄にはせず、きっと一軒店をもつからと銀子に約束し、権
利金や品物の仕入れの金も見積もって、算盤を弾いていたが、内輪に見ても一杯一杯であ....
「四月馬鹿」より 著者:渡辺温
たので、今日は大祝賀会が開かれ、僕は、その上、巴里のシュバリエ商会から五千円の権
利金を貰うことになったんだよ。……これは、正真正銘の本当だ。四月馬鹿じゃないから....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
分この停電を、怒ってるらしい若い女の冷淡な手が、私の法を取り上げて、不思議な伊太
利金のリラを抛り出した。 食堂には、僧院のにおいが冷たかった。が、それは、卓上....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ッセル銀行の預金もなくなりました。当分は、シャリー・テムプル主演の「青い鳥」の権
利金で暮しますと語った由。彼には、『智慧と運命』という本があります、御読みになっ....
「砂糖泥棒」より 著者:黒島伝治
人のために働いた者には、解雇又は退隠の際、或は不時の不幸、特に必要な場合に限り元
利金を返還するが、若し不正、不穏の行為其他により解雇する時には、返還せずというよ....
「雨」より 著者:織田作之助
浴していた。なお校長の驥尾に附して、日本橋五丁目の裏長屋に住む浄瑠璃本写本師、毛
利金助に稽古本を註文したりなどした。 お君は金助のひとり娘だった。金助は朝起き....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
で二十八円の家賃で借りた家から現在のところへ移ることが知れると、六百円くらいの権
利金なら出すからという希望者がたくさん現れた。しかし私は缶詰の知識を私に与えてく....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
ンというのは、二者択一の入札のことですね。オプションは、参加権料といってすごい権
利金がいるものなんでしょう?」 「坂田君は、そんなものは要求していません……水上....