刺客[語句情報] » 刺客

「刺客〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

刺客の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
ころ》で、その薨去が余り急激であったため、一時は井伊掃部頭《いいかもんのかみ》の刺客の業だと噂されたという事だ。 (五)懦弱《だじゃく》千万 大洗《お....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
み消したではなかろうか、併し其の様な事をする暇もなかった。 第三十二回 専門の刺客 余は直ちに、二人の下部に舁《かつ》がれて此の室から運び去られた。 余....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
説得しようと試みた。しかし彼はこの申し出を軽侮とともに一蹴したので、彼らはついに刺客の手で片付けようとさえした。そうして彼をユダヤ教徒仲間から駆逐したのである。....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
を呼び、燭をともしてあらためると、果たして左の股に鍼が刺してあった。 おそらく刺客の仕業であろうと、燭をとって室内を見廻ったが、別に何事もなかった。家の隅の暗....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
うに見詰めながら、絶望と苦悩のよだれを垂らしているのだ。お前の真理はあたかも夜の刺客の手に握られている錆びた剣のようなもので、お前はその剣のために刺客の罪名のも....
首頂戴」より 著者:国枝史郎
そいつを残して立ち去った乞食、鳥渡心にかかる哩。荊軻は失敗したのだからな。そうだ刺客を心掛けて。秦の始皇帝を刺そうとして。……勿論我々の企ては、将軍を刺そうとい....
俊寛」より 著者:倉田百三
彼らは父を殺すのにどんな恥ずべき手段を用いたことか! 康頼 重盛に秘して、暗夜に刺客を忍び込ませましたか。 成経 彼らは鼠をたおすに用いる毒薬を食に盛って、父を....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
音を盗んで近寄って来た。 覆面の武士は幕府の重鎮|勝安房守安芳で、十人の武士は刺客なのであった。 今日の東京の地図から云えば、日本橋区|本石町を西の方へ向か....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
アッハッハッハッ、一人切ったぞ」 その時、 「引け」という声がした。……途端に刺客の人影は、八方に別れて散ってしまった。 「おかしいなあ」と佇んだまま、旅侍は....
血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
そうしてそれが聚楽第の、没落の原因となるだろう。――太閤ほどの人物だ、聚楽からの刺客だと察するからさ。……で伏見と聚楽とは、戦いをひらくことになろう。秀次公にお....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
とちょうどパッと堤燈に灯が入った。舞台では芝雀(後の雀右衛門)のお秀の方が若侍の刺客毛谷主水を色に誘っている所であった。彼女は暫らく舞台に引き入れられているよう....
女侠伝」より 著者:岡本綺堂
。勿論、弱きを助けて強きを挫くという侠気も含まれているには相違ないが、その以外に刺客とか、忍びの者とか、剣客とかいうような意味が多量に含まれている。それだけに、....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
南朝の正系たる自天王を擁し天靖の年号をたてて天皇を称した。しかし長禄元年に北朝の刺客がこの村に忍びこんで自天王を殺し、その弟の宮忠義王をも殺した。本誌の昨年正月....
五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
門も黙って了った。 よく其の意味がわかったのであった。「ははあ常陸奴この俺を、刺客にしようというのだな」 ややありて五右衛門は「諾」と云った。「俺はいつぞや....
ハイカラ考」より 著者:木村荘八
文部大臣の森有礼がまだ降りやまない雪の中を、参賀に出ようとすると、あっという間に刺客の手にかかって、やられてしまった。 森は欧化論の急進であったが、かねがねそ....