刺違え[語句情報] » 刺違え

「刺違え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

刺違えの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
ゃアならんが、これ/\と渡邊に打明けていう訳にはいかずと、云えば直に殺されるか、刺違えて死兼ぬ忠義|無類の極頑固な老爺でございますから、これを亡いものにせんけり....
李陵」より 著者:中島敦
残った将士は、李陵の服装からして、彼が単身敵陣を窺《うかが》ってあわよくば単于と刺違える所存に違いないことを察した。李陵はなかなか戻って来なかった。彼らは息をひ....
衝突心理」より 著者:夢野久作
くなりかけました。 蟹口運転手は私という事に気付いていたに違いありません。私と刺違えるつもりで、あんな事をしたに違いないと思います。 私は何もかも白状します....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
は、私じゃ不可いよ。」 「そう、そう、そう来るだろうと思ったんだ。が、こうなれば刺違えても今更糸|的に譲って、指を銜えて、引込みはしない。」 と、わざとらしい....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
同人と果し合を致す、また山三郎の申す事を聞入れて改心致せば宜しいが、左もなければ刺違えて死ぬ、吾が亡い時はお蘭が自害致すに相違ないから、不便の者と思召してお蘭に....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ことが、まず三人の胆《きも》を冷しました。それではここまで追蒐《おっか》けて来て刺違えたのか、ともかくも当の敵《かたき》を仕留めたものと見える。そう思っていると....
南国太平記」より 著者:直木三十五
人の将曹よりも、一人のお前達と、頼んでいるわしの心が判らんか? 軽々しく、彼等と刺違えて死ぬような安い命か? そんな安い命と、お前達は思うているのか? お前達、....