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刻み付け
「刻み付け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
刻み付けの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
いるような、いかにも執着の強そうな眼の光りと顔の色――その印象が小坂部の胸に深く
刻み付けられて、かれの恐怖はだんだんに強く大きくなって来た。 かれは黙って俯向....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
す。随分大金が掛って居るようでその構造も非常に立派である。その次第がいちいち石に
刻み付けてある。ある所にはチベット語で記されてありその次はネパール語、次にインド....
「ある恋の話」より 著者:菊池寛
の胸に、異性の柔しい愛情の代りに、異性の醜い圧迫や怖しい慾情などが、マザマザと、
刻み付けられた訳でした。が、幸か不幸か、結婚した翌年宗兵衛は安政五年のコロリ大流....
「空飛ぶ悪魔」より 著者:酒井嘉七
は自分達二人を同じ程度に愛している、と私は思いつめていた。しかし、彼女の心の底に
刻み付けられていた者は、清川一人であったのだ。私は潔く二人から手を引くべきであっ....
「家」より 著者:島崎藤村
い烈しい気象、実際的な性質、正直な心――そういうものはこの老人の鋼鉄のような額に
刻み付けてあった。一代の中に幾棟かの家を建て、大きな建築を起したという人だけあっ....
「二面の箏」より 著者:鈴木鼓村
幼な心にも物凄く覚えて、箏というものに対して何だか一種凄い印象が今日まで深く頭に
刻み付けられているのだ、論より証拠、寺の座敷か、御殿の様な奥まった広い座敷の床の....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
て帰るつもりで計画を立てていたのです。 そのために、到頭一生忘れられぬ記憶を、
刻み付けられてしまいましたが……塔沢岳、稲荷山……地図に磁石を当て当て、道を南へ....
「道草」より 著者:夏目漱石
態度は、あたかも罪を犯した日影者のように見えて、彼の子供心に淋《さび》しい印象を
刻み付けた。こうした聯想《れんそう》が今の彼を特更《ことさら》に佗《わ》びしく思....
「芸術と数学及び科学」より 著者:三上義夫
いう。 ダ・ヴィンチは芸術といい、科学といい、いたるところにその天才の跡を深く
刻み付けないでは止まなかった。 われらはレオナルド・ダ・ヴィンチの人物を想うと....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
得と信ぜらると(ロイド、前出一五)。以前は熊野の猟師みな命の弾丸とて鉄丸に念仏を
刻み付けて三つ持ち、大蛇等|変化《へんげ》の物を打つ必死の場合にのみ用いた。伊勢....
「少女地獄」より 著者:夢野久作
して、何の疵《きず》もない玉のように清浄に育って行かれる皆様のお姿を、心の底まで
刻み付けているのであります。その皆様をこの浪風の荒い、不正不義に満ち満ちた世の中....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
て来たあるものの偉大、深刻なる記憶作用が、完成した人間の細胞の隅々までも、明瞭に
刻み付けられているのである。
いう迄もなく斯様な現象は進化論、遺伝学、又は解剖....
「能とは何か」より 著者:夢野久作
していると聞いた。又今から百年ばかり前に死んだ仮面劇の作者(名前は忘却)の墓石に
刻み付けられた楽譜ようのものの正体が、どう研究しても分らなかったのが、この頃日本....