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削減
「削減〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
削減の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「芽生」より 著者:島崎藤村
から六年目、丁度長い日露戦争の始まった頃であった。町から出る学校の経費はますます
削減される、同僚の体操教師も出征する、卒業した生徒の中にも兵士として出発するもの....
「第五氷河期」より 著者:海野十三
か通るまい。通ったとしてもずいぶん日数もかかれば、たくさんの反対にも遭い、金額も
削減されるだろう。それでは、この緊急の事態に備えることはできない」 「では、老博....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
多いことを考えねばならぬ。妙な嫉妬心から徒らに高率の税金を課し、活發なる企業心を
削減せしめることは嚴に戒しむべきである。 ハ、生活革命 我等の組合國家におい....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
空地などに屯集して野宿するさまは物すごいとさえ言わるる。紀州はじめ諸藩士の家禄は
削減せられ、国札の流用はくふうせられ、当百銭(天保銭)の鋳造許可を請う藩が続出し....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
達政宗が会津を取った時、一旦は降参した横田氏勝の如きは、降参して見ると所領を余り
削減されたので政宗を恨んだ。そこで政宗から会津を取返したくて使を石田三成へ遣わし....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
をいうか貴様」 「しかし戸川中尉どの。自分は右手を失って、見かけにおいては体力を
削減しましたが、その戦闘精神は却って以前よりも旺盛になったことを言明いたします」....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
もなく代表的な形態の金融資本の最も信用のある技師である。それが馬場膨大財政を多少
削減して、悪性インフレ・物価騰貴・の傾向を防止し、公債の消化と予算の消化とを可能....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
ンとする運動を始めたがっているそうでその代償としてかどうか知らないが、国防予算の
削減には大不賛成だと云っているそうだ。(東京日日新聞はワザワザ之を報道して呉れて....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
向として、飯米差押え一カ年禁止の運動に軍部の助力を要望しているという。国防予算は
削減せずにその代りに飯米差押え禁止の法律を出してくれさえしたらいい、という主張だ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
ころが川田氏があまり次兄を愛されるので、あちらの親戚から故障が出て、譲与の契約の
削減の事を仲介者の佐善氏から申されました。その態度に憤慨されたお兄様は、「譲与の....
「瘤」より 著者:犬田卯
いうことより、根本の村政改革問題はこの予算の徹底的な検討と再編、いや出来る限りの
削減、そして徒らに村吏員や村議が日当ばかり取ることを止めてしまって、それだけ村民....
「怪談劇」より 著者:岡本綺堂
も示されているのであろうが、余りにその因果の関係が明瞭であるために、却って凄味を
削減される憾みがある。しょせん怪談というものは理窟の判らないところに凄味もあり、....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
い! すべてはやがて好転するだろう。彼女はいちいち味わって食う。――危険の徐々な
削減とそれを支配するうまさを。そうして彼女は進行する。火を消すことか? 火と遊ぶ....
「雨夜草紙」より 著者:田中貢太郎
尻と山口さ、実に卑怯千万な奴だが、謀は見事図に当って、野党の歩調が乱れ、予算の大
削減にも逢わず、内閣も倒壊せずに済んださ、その時から青木は、もう男爵になることに....
「雨夜続志」より 著者:田中貢太郎
いるはずだ、当時野党の中堅となっていた吾輩を倒して、野党を粉砕したので、予算の大
削減にも遭わず、瀕死の状態にあった内閣の命脈を、一年ぐらい続けたから、閥族として....