前人未踏[語句情報] » 前人未踏

「前人未踏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

前人未踏の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
山脈に至るまで、参謀本部の陸地測量部員や、日本山岳会会員によって、縦走せられて、前人未踏などいう聖地も、処女の森林も、先ず絶無になり、参謀本部の五万分一図も、こ....
壊れたバリコン」より 著者:海野十三
ヘ向ウ中間ノ地点ニ在リ。 予ハ今ヨリ七日前、スナワチ八月三十一日、休暇ヲ利用シ、前人未踏ノ山岳地方ヲ横断セントシテ強力一人ヲ連レN県A町ヲ後ニ登山ヲ開始セリ。 ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
るとすれば、当然、そこに抽象されるものがなけりゃならん訳でしょう」と法水が、突如前人未踏とでも云いたいところの、超経験的な推理領域に踏み込んでしまったのには、さ....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
れも、これまでのような自動車旅行ではなく、謎と臆測と暗黒のうちにうずもれている、前人未踏の神秘境を指しているのだ。 では、どこか? そんな土地がまだこの地球上....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
だって私が書いてわるいということはないわけでしょう? そういう仕事だって、やはり前人未踏なのよ。いろんな女がどうして女の業績全般に対してひどく無頓着なのでしょう....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
蒙古の問題の重要視せられる時、三十幾年前すでに鳥居博士御夫婦が多くの危険を冒して前人未踏の奥深く入り、貴重な研究を遂げられていたということは、じつに意義深く、皆....
小説 円朝」より 著者:正岡容
った。 これがひと月ふた月とつづいた。 やがて十一月――。 ようやく圓朝は前人未踏の鳴物噺というものを、高座へのせた。 高座の後ろ一面の浅黄幕。 オヤ....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
私であった。 ここまで来ればもう人知の最高所であろう。専門学科のまた専攻研究の前人未踏の境地をこつこつと開いて登っているのである。参考書にも書いてない、誰にた....