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前半期
「前半期〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
前半期の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
中の震災後の人気を物語っているので、殊にそれが、震災の影響を遠ざかった大正十三年
前半期中の状態であるだけに、一層の興味を惹くのである。或る署員の話に依ると、この....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
によって、自分の領土を保持しているところの老獪極まる古狸でございます。二十世紀の
前半期は英帝国の崩壊史だろうと私どもも言っておったのですが、今次欧州大戦では、驚....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
論のあらましである。 引続いて、文学と民衆、文学の大衆化の問題は、一九三七年の
前半期に沢山の討論を招致したテーマであったが、ここに注目されなければならないのは....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
う年は、文学史の最初の頁を芥川龍之介の自殺(昭和二年)によって開いた。 大正の
前半期に文学の同世代として衆目を引く出発をした芥川龍之介は、他の同輩菊池寛や久米....
「一九四六年の文壇」より 著者:宮本百合子
んの「妻よ眠れ」という小説は、『新日本文学』創刊号からのせられはじめまして、本年
前半期において、一般から注目される価値を示した作品でした。徳永さんの御都合で中絶....
「労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
それは一九一二年四月のレナの流血の大衆的大罷業以来、特に顕著になり、一九一四年の
前半期には約二百万人(一九一〇年の二十倍)が罷業した。 メンシェビキが、闘争綱....
「蠹魚」より 著者:宮本百合子
、飜刻智環啓蒙と云う何のことだか題では私などに見当もつかないもの、及、明治十五年
前半期の福島警察枢要書類等である。 東京書籍館は、今の上野帝国図書館の前身であ....
「図書館」より 著者:宮本百合子
、従来の日本の半官的な場所では愚劣なほど神経質であった。上野の図書館には、明治の
前半期に樋口一葉がよく通った。一葉日記に、ここは屡々出て来る。その頃、おそらく一....
「あとがき(『宮本百合子選集』第四巻)」より 著者:宮本百合子
う心の状態が朝子によって現わされている。「一本の花」は、作者にとって、作家生活の
前半期のピリオドとなった作品である。「貧しき人々の群」から、さまざまな小道に迷い....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
た一九四一年(昭和十六年)にはいってからは、ほんの断片的な執筆しかなくて、それも
前半期以後は全く途絶えてしまっているのは、一九四一年の一月から太平洋戦争を準備し....
「年譜」より 著者:宮本百合子
歴史ともいえる。十月から展望に「二つの庭」に続く「道標」を執筆している。 この年
前半期は大体一ヵ月を三分して三つの仕事をした。創作、講演、集会への出席。そして〔....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
を占めるものである。「ピックウィク倶楽部」以下彼の諸長篇の大部分にあっては、殊に
前半期の多くの作にあっては、筋はあまり顧慮ないしは重視されず、誇張して言えば全篇....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
をもってしたものであろう。もしこの推測が許されるならば、河成・金岡をもって平安朝
前半期における日本画の大成者とする観察の裏面には、また彼らをもって日本画の運命を....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
半生の歌風から脱却することは出来なかったのだから、作家としての定家を考える限り、
前半期の定家へつくのが当然で、その点正徹の定家復興は作家的欲求からする古典発見で....