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「前史〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

前史の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
にまだ沢山の相当な国々があるのですから、本当に余震が鎮静して戦争がなくなり人類の前史が終るまで、即ち最終戦争の時代は二十年見当であろう。言い換えれば今から三十年....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ベルグ夫人との関係は、真実に違いないのだ。しかし、あの火術弩の弦が※木なら、僕は前史植物学で、今世紀最大の発見をしたことになるのだよ。ねえ熊城君、一七五三年にベ....
読書法」より 著者:戸坂潤
してのイデオロギーを論じる本格的なイデオロギー論に対して、云わばイデオロギー論の前史に当る部分と云って好いだろう。第二部第三部に本格的なイデオロギー論の歴史が展....
新島繁著『社会運動思想史』書評」より 著者:宮本百合子
られるつもりであったらしい。ところが、この本では枚数とそのほかの理由で、社会思想前史ともいうべき内容にとどめられた。東洋、婦人の部分は著者によってふれられ得なか....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
る手段を系統的に理解することである」(小山栄三「原始的公示形態と通信方法――新聞前史の一考察――」、前掲、『新聞研究室第一回研究報告』四六頁)。 「然らば新聞の....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
新しい社会組織の閭門に這入る、という風にマルクス主義的社会科学は考察する。人類の前史が終る処に、人間の真の歴史が、自由の王国が、必然的に到着する、と考えるわけで....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
類が群生し、そのあいだを、血のような蝙蝠が飛び、鳴き亀が這うといったら、まず地球前史の風物というよりも化物の世界だろう。 こうして、地上に数百万年もとり残され....
ウイツテ伯回想記その他」より 著者:平林初之輔
の苦闘の記録でもあり、その努力がいかに失敗におわったかを示すボルシェヴィキ革命の前史でもある。ただ個々の事件だけでも、たっぷり大抵の探偵小説位の面白さはある。 ....
汽船が太平洋を横断するまで」より 著者:服部之総
路にゆえいを争うこととなったのをみて、何も不思議とするには当らない。日本は汽船の前史を所有しなかったからこそ、汽船の後史を先進国以上の組成において、つまり前史時....
福沢諭吉」より 著者:服部之総
かつかかるものをその多彩な「志士」活動の社会的地盤とした渋沢栄一の戊辰《ぼしん》前史と比べてみれば、思い半ばにすぎるものがあろう。渋沢は中途で「転向」したが、転....
望郷」より 著者:服部之総
の、あの深い落つきと用意があるのはそのためであるにちがいない。 北海道の人心の前史と後史をはげしく分離したものは、終戦直後から二・一ストにいたる大嵐であった。....