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前司
「前司〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
前司の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
た険しい色をひらめかせた。――
(すると、突然ある日、そのころ筑後《ちくご》の
前司《ぜんじ》の小舎人《ことねり》になっていた弟が、盗人の疑いをかけられて、左の....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
から、勢力のある政治家はいかなる代償を払ってもこの国家の大事業に当たろうとし、従
前司法省にあった法律|編纂局を外務省に移し、外人を特に優遇し、外人に無礼不法の挙....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
注意なるこの類の事が多い。足利時代に成ったらしい「柿本氏系図」に信濃《しなの》の
前司さるがきと出たれば本よりかの国の名産と見える。これも猴が好き食うから名づけた....
「日本の秋色」より 著者:宮本百合子
話なのであった。けれども、恥の考えようもおのずから深浅ありと云おうか。私共には、
前司法大臣が破廉恥罪で下獄すると報道されている同日の新聞に、前鉄相が五万円の収賄....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
がその法律顧問をしていたことが明らかとなった。また篠原組親分の実質的協力者は塩野
前司法大臣であったこともしられた。或る者は皇族の一家と関係をもっており、或る者は....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
章蔵人大夫成盛大夫敦盛十人と云う事である。十の首が都におくられると一所に越中守の
前司盛俊の頭も同じに京に送られた。中にも本三位の中将重衡の卿は一人だけ生捕にされ....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
前司法大臣風見章閣下、と、こう書くと、ずいぶん凄いことになって、僕など手がとどか....
「流刑地で」より 著者:カフカフランツ
しょう。でも、ご婦人の一人の手があなたの口をふさいでしまいます。――そして、私と
前司令官との仕事も破滅してしまうのです」 旅行者は微笑を抑えないでいられなかっ....
「法然行伝」より 著者:中里介山
れた。御年六十六。 法皇が崩御遊ばされた後御菩提の為めに建久三年秋の頃、大和の
前司|親盛《ちかもり》入道が、八坂の引導寺、心阿弥陀仏調声《しんあみだぶつちょう....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
。今見るところでは二十二歳のときの歌が残っている。二十五歳のとき、保延四年、和泉
前司道経になかだちを頼み、藤原|基俊の弟子となった。基俊は康治元年に世を去ったか....
「頼朝の最後」より 著者:田中貢太郎
迎えの一行が上洛した時、一行の宿泊所と定められている六角東洞院の京都の守護|武蔵
前司源朝雅の第へ着いたが、朝雅は一行をねぎらうために酒を出した。その酒の席で朝雅....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
大言ほどなものはある。 彼の矢に中って仆れた者は幾人かしれない。なかでも、狩野
前司の若党助房は、かぶとの真っ向を射ぬかれて、仰向けに馬から落ちた。 また、寄....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
江源氏の六角ノ判官時信だった。 その下に。 海東左近将監、長井丹後守、越後ノ
前司貞知など、およそ二千騎。 この手は、大津から唐崎への、湖畔へかけて布陣した....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、下野へ。東宮ノ大進季房は常陸流し。 僧の聖尋は、下総。殿ノ法印良忠は、加賀の
前司預け。おなじく俊雅は長門へ。 このほか、さきには陸奥、越後、硫黄島へまで流....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、土岐|伯耆、芦名ノ判官、三浦|若狭、千田太郎、城ノ大弐、結城七郎、小田の常陸ノ
前司、長江弥六左衛門、長沼駿河守、渋谷遠江守、伊東
前司、狩野七郎、宇佐美摂津ノ判....