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「前掲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

前掲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
に憤る読者は里見君に非難を加えて下さい。「侏儒の言葉」の作者。 追加広告前掲の広告中、「里見君に非難を加えて下さい」と言ったのは勿論《もちろん》わたしの....
片信」より 著者:有島武郎
に出して物をいうかとの詰問もあろうけれども、それは僕自身の気持ちからいうならば、前掲の人人または事件をああ考えねばならなくなるという例を示したにすぎない。気持ち....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
であった。と云うのは支倉の自白が余りに立派であった事で、立会人であった神戸牧師が前掲の言葉のうちで認めている通り、彼の自白が真実である事は少しも疑う余地がなかっ....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
たたいた程の感激振りであった。そうしてまだ発起人連中の予算の相談も纏まらぬ中に、前掲の如き見事な銅像と土台石が津上氏から古賀得四郎氏の許へ到着したので、筆者等は....
連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
のがされた残滓《ざんし》らしいものが古人の連句にもしばしば見いだされる。たとえば前掲の「ふとん」の次に「不届」「はっち」と三つのFTの結合が現われている。「けん....
映画芸術」より 著者:寺田寅彦
。 俳諧連句においては実に巧妙にこれら音響のモンタージュ手法が採用されている。前掲「灰汁桶」の句ではしずくの点滴の音がきりぎりすの声にオーバーラップし、「芭蕉....
科学論」より 著者:戸坂潤
、一般に有用だろう。――特に社会科学に関するものとしてはミルの『論理学の体系』(前掲)やC・メンガー『社会諸科学の方法』(前出)の付録など参照。 普通科学乃至....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
が知識に基く、ということが技術の意味となっているのである。 * Dessauer前掲書。 ** Spengler 前掲書。 *** Eyth 前掲書。 技術が....
イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
, theoretische Praxis 等々の言葉をもつ(例えばディーツゲン前掲書を見よ)。 此処まで用意して来て初めて吾々の最初の課題が解かれる。問題選....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
ler, Wissenschaft u. soziale Struktur ――前掲書―― S. 187, 189, 192, 210 を見よ)。 さて吾々は....
空間概念の分析」より 著者:戸坂潤
性――吾々の意味に於ける――を云い表わすに過ぎないから。 * 例えばエールリヒ、前掲書 S. 103 参照。 ** 「天国に於ては一切の物は吾々の世界に於けると....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
、前表中に見出すことのできるのは「トル」の一語あるのみである。 以上のほかに、前掲の主たる七音と他の音とを組み合せて語をなし、しかも極めて少数しか現れないもの....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
すらも精読を欠き、相手の意あるところを読み誤って、勝手にきめつけていらッしゃる。前掲の両者の文章は一字も省略しておらぬ筈ですから、どうぞ皆さん御自身でも吟味して....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
の事を時々居士に洩らして来た。次の手紙は『子規書簡集』に載っているものであるが、前掲の手紙に対照して見ることの上に興味が多いので更にここに載せる事にする。 拝....
いなせな縞の初鰹」より 著者:北大路魯山人
。ところで初がつおというもの、いったいそんなにまで騒ぎたてられるゆえんはなにか。前掲の句の作者は元禄時代の人だから、その時代に江戸っ子が初がつおを珍重したのはう....