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「前章〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

前章の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高山の雪」より 著者:小島烏水
ある。これを外国に見ると、全世界の大山脈を代表するほどに有名なる欧洲アルプスは、前章にも述べた通り、「白き高山」ということで、アルプス山中の最高峰モン・ブラン(....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
1 ――前章の化け右門事件で、名人右門の幕下に、新しく善光寺|辰《たつ》なる配下が一枚わ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、伊豆守は時の老中として右門なぞのみだりに近づきがたい権勢な位置にありましたが、前章で述べたとおり、あの奇怪な南蛮幽霊の大捕物によって、右門はその功を伊豆守から....
近時政論考」より 著者:陸羯南
大いに異同あり。 改進論派は第一期の帝政論派たる国富論派より来たることはすでに前章に述べたるがごとし。さればかの国権論派の一後胤たる自由論派と相隔絶することは....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
行動である――と、彼の部下二名に説明してあった。 帆村は、お化け鞄については、前章に述べたような見解を持《じ》していた。しかし彼は、この鞄の素性《すじょう》に....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
いか、如何に写実で苦しんだかという事を考えまいとする傾向のあるものである。それは前章に述べた如く米のなる木を考えないのと同じである。直ちに庭からライスカレーを採....
現代の詐術」より 著者:坂口安吾
、取締役社長、そういう然るべきトノサマがやる。 トノサマとは何ぞや。だから私が前章に於てルル申し述べてある通り、目下は中世で、マーケット座、隣組座、野武士、群....
戦争論」より 著者:坂口安吾
ではなく、我々日本人の心の中に。 国際情勢に対して、私の言うべき言葉は、すでに前章の短文に、つくされている筈である。私は、然し、さらに日本の同胞諸友に訴えなけ....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
い。これがその店の繁昌せぬ一原因となるのである。 地方人の失敗する理由は、概略前章において述べた通りであるが、いよいよ新たに店を選択せんとするには、さて如何な....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
い」という一語によって、侯爵の旅行馬車の下にくっついて他の地方からやって来た男が前章のパリーで子供を侯爵の馬車で轢き殺されたガスパールであることが、ここでは微か....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
です。しかし、こういうことを発くことが現天皇家に何の影響もありうべからざることは前章でルル述べた如くであり、歴史というものは、たとえ素人のタンテイ眼を用いてでも....
夜の構図」より 著者:織田作之助
成功して、冴子の楽屋を出た信吉の顔には、はや憂愁の表情が翳っていた。 ――と、前章の終りで作者は書いたが、なぜ信吉の顔には、憂愁の表情が翳っていたのだろう。 ....
妖怪学」より 著者:井上円了
いかなるものを毛虫となすか。曰く、空気中の塵毛の指端にとどまるものこれなり。余が前章において糸引きの名号、糸引きの念仏と称するものは、真の細糸にあらずして、空気....
平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
を避けて、鶴ヶ岳の名を用うるものなり。 平ヶ岳に登る 平ヶ岳に関しては前章に於て長々と陳べたが、まだ嫌焉ぬからこの章の前叙としてもう少し記する、この山....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
せられまして、平民の身分を得た際にも、その恩典に与るをえなかったものとみえます。前章に述べた雑戸や、家人、奴婢、陵戸の類は、その身分は賤しくとも、ともかく国家か....