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前節
「前節〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
前節の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
Japan, 1924, S. 256.
三「いき」の外延的構造
前節において、我々は「いき」の包含する徴表を内包的に弁別して、「いき」の意味を判....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
件の勃発《ぼっぱつ》いたしましたのは、右門がおなじみのおしゃべり屋伝六とともに、
前節の忍の城下から江戸へ引き揚げてまいりまして約半月後の六月初めのことでございま....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ん》たらしめて、われわれ右門ひいきの者のために万丈の気を吐いてくれたことはすでに
前節で物語ったとおりでありますが、しかし人盛んなれば必ずねたみあり――。世のこと....
「新生」より 著者:島崎藤村
て見ると、四年このかた住み荒した家の内のさまが今更のように岸本の眼についた。四年
前節子が品川の方に起る汽車の響の聞えなくなるまで同じところに立ちつくしたという庭....
「創作家の態度」より 著者:夏目漱石
願います) これは一つの態度が両様に認められ得ると云う例でありますが、もう一つ
前節の最初に申した我々の態度は常に両極の間をぶらついて、いるもので、けっして片っ....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
といえば、云うまでもなく、歴史的知識の不足より来ていると見るの他はないのである。
前節の「歴史小説」ほどの厳密さは敢て強要しないが、少くとももっと史的事実を考証し....
「長塚節氏の小説「土」」より 著者:夏目漱石
い》したい。「朝日」に長塚節氏の「土」を掲げるのも幾分か此主意である。 二三年
前節氏の佐渡記行を読んで感服した事がある。記行文であったけれども普通の小説よりも....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
行後の「それらの人や彼等の創造物」とは、これらの作家やその作中人物のことである。
前節の「置去り人」については、本文の第十五章に説明されている。 〔第一篇 老海賊....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
之を婦人の正当防禦と認め、其気力の慥《たし》かならんことを勧告する者なり。記者は
前節婦人七去の条に、婬乱なれば去ると記し、婦人が不品行を犯せば其罪直に放逐と宣告....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
を再び見る勇気がなかった。罪悪感とは彼女の処女を奪ったことだろうと思う。 彼は
前節に「ぼくも同年輩の男たちと同様ガールフレンドを持ち、リーベと呼べる仲になった....
「「マリー・ロオジェ事件」の研究」より 著者:小酒井不木
マリー・ロオジェ事件は、もとより探偵小説であって事件の記録ではないが、その中に
前節に述べたような論理的矛盾のあるということは、探偵小説としても幾分の感興が薄ら....
「徳育如何」より 著者:福沢諭吉
らず、かえってこれを激するの禍《わざわい》なきを期すべからざるなり。 我が輩は
前節において、教育改良の意見を述べ、その主とするところは、天下の公議輿論にしたが....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
士は、実に京師の※紳よりして、また蝦夷として認められたりしものならざるべからず。
前節に『徒然草』その他の数書を引きて、中世に武士を夷と言い、特に東国武士を東夷と....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
の人格を信じて、その教えのままに信仰に入られるのは、また賢明な行き方であります。
前節で大生命海の根本性質を「法性」と名付け、これを知るのが大事であることまでを述....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
土地で松前追分とか渡島追分、江差追分とか呼んでるのがそれです。新潟辺ではそれを松
前節としていますが、それは逆輸入から来た一種の錯誤感で、こういうことは東洋と西洋....