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「前記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

前記の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
水の三日」より 著者:芥川竜之介
く物も、もうすっかり取りこまれていた。 通信部はそれからも、つづいて開いた。前記の諸君を除いて、平塚君、国富君、砂岡君、清水君、依田君、七条君、下村君、その....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
いうことは、かの有名なイブン・アル・ハイタム(Ibn al Haitam これは前記アルハーゼンと同人である。アイルハルト・ウィーデマン Eilhard Wie....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
で来たが、そろそろ純日本式の簡単で優秀な世界無比の能率よい方式が成功しつつある。前記の楢崎式の成功は、われらの確信するところである。その他の資源も決して恐れるに....
映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
に剥奪することを目的とする一種の秘密協約であって、その内容を正確に知っているのは前記四社の主脳部ばかりである。我々はいつとなく聞き伝えたり、あるいはたまたまその....
若菜のうち」より 著者:泉鏡花
寺で、時節は秋の末、十一月はじめだから、……さあ、もう冬であった。 場所は――前記のは、桂川を上る、大師の奥の院へ行く本道と、渓流を隔てた、川堤の岐路だった。....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
の頃、師家の玄関番をしていた折から、美しいその令夫人のおともをして、某子爵家の、前記のあたりの別荘に、栗を拾いに来た。拾う栗だから申すまでもなく毬のままのが多い....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
呈に白い、いささかも黒人らしくなかったと聞いている。 また……ああ惜しいかな、前記の閨秀小説が出て世評一代を風靡した、その年の末。秋あわれに、残ンの葉の、胸の....
土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
地で御鷹というのは素朴な木彫で鶯に似た形の鳥であるが、これも九州|太宰府の鷽鳥や前記の鶉車の系統に属するものである。 鷹山上杉治憲公が日向|高鍋城主、秋月家よ....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
デーは結婚後、家庭が極めて幸福だったので、仕事にますます精が出るばかりであった。前記の市科学会はもはやつぶれたので、友人のニコルの家へ集って、科学の雑誌を読んだ....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
記憶するところならん。当時或る洋学者の家などにはこの種の外国人が頻りに来訪して、前記のごとき計画を説き政府に取次を求めたるもの一にして足らざりしかども、ただこれ....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
、構わず、関東の地声でもって遣つける。 谷の戸ではない、格子戸を開けたときの、前記の声が「こんちは、あの……居らっしゃいますか。」と、ざっとかわるのであること....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
にたずさわったものの少くない事を言いたいのに過ぎない。……ところが、思いがけず、前記の可心が、この編に顔を出す事になった。 私は――小山夏吉さん。(以下、「さ....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
でかつ人徳があったが、淡島屋の身代の礎を作ったのは全く二代目喜兵衛の力であった。前記の報条は多分喜兵衛自作の案文であろう。余り名文ではないが、喜兵衛は商人として....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
リはなかったのであるが、その中の一部分が飜訳後|暫らく経ってから冷々亭主人の名で前記した早稲田の機関誌の『中央学術雑誌』に掲載された。が、ビェリンスキーの美論は....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
いたのだ。) 以上、すでに五万マイル余の紀行を記述しおわり、さらに余談として、前記に漏れたる韻文を掲ぐ。まず、今回世界周遊の目的は南半球の視察にあれば、その途....