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前軍
「前軍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
前軍の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
士と称された家臣達は何事をも忍んで機の至るを待って居た。義元の命のままに、西上の
前軍を承って多くの功績を示したが、義元西上の志が粉砕された事によって、竹千代(弘....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
甚だ苦戦したが、ついに正面の断崖を攀じ、安楽寺山を越え更に木葉に至った。その上に
前軍は既に田原坂を占領したとの報がある。勇躍した乃木は後軍の直に続かんことを伝え....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
等も、各々順序を以って陣構えした。 先陣宗茂の部将小野和泉は、我に一将を副えて
前軍と為せ、敵の斥候隊を打破ろう。斥候が逃げれば後続の大軍動揺するであろう。そこ....
「運命」より 著者:幸田露伴
と共に居らしむ。 諸藩|漸く削奪せられんとするの明らかなるや、十二月に至りて、
前軍都督府断事高巍書を上りて政を論ず。巍は遼州の人、気節を尚び、文章を能くす、材....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
の裏切を大谷|刑部《ぎょうぶ》が必ず然様《そう》と悟ったのも其の為である。氏郷の
前軍の蒲生源左衛門、町野左近将監等は政宗勢の不誠実なところを看破したから大《おお....
「怪塔王」より 著者:海野十三
な電文をうたせられたのではないでしょうか。 「おい小浜兵曹長。いまの無電は、この
前軍艦淡路できいたのと、同じ無電機でうってきたのだろうか」 「はい、同じものだと....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ました。自分で笑いながら、目に涙をためながら。
夕刻、お母さんお出かけのすこし
前軍事郵便着。隆ちゃんです。四月二十六日出。無事○○に上陸、直に宿舎に入り風呂に....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
大の長岡半太郎博士、最後の一人は海軍技術研究所の武田敏夫博士だ。」 と言った。
前軍令部長の加藤大将も、 「東郷元帥と武田博士は、わが海軍の生んだ二大国宝である....
「三国志」より 著者:吉川英治
出て戦っていた魏軍の狼狽はひと通りでない。 「すわ、総くずれだ」と、後方の騒動に
前軍も混乱して、まったく統一を失い、収拾もつかぬ有様に、曹操は剣を抜いて味方の上....
「三国志」より 著者:吉川英治
ゆく兵馬の編制を見ると、次のような順列であった。 前督部鎮北将軍領丞相司馬 魏延
前軍都督領|扶風太守 張翼 牙門将裨将軍 王平 後軍領兵使 呂義 兼管運粮左軍領....
「三国志」より 著者:吉川英治
「王平は平時の良才、戦時の忠将。その一言でよし。しかし魏の大軍は、二段にわかれ、
前軍|張※、後陣|司馬懿のあいだは、まさにおのずから死地そのものだ。わが命じると....