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剛強
「剛強〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
剛強の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
正純《こうずけのすけまさずみ》は、私《ひそか》に越前侯廃絶の策をめぐらした。が、
剛強無双の上に、徳川家には嫡々たる忠直卿に、正面からことを計っては、いかなる大変....
「我が馬券哲学」より 著者:菊池寛
丹念に調べよ。そのお蔭で大穴を一つ二つは取れるものである。 一、必ず着に来るべき
剛強馬二、三頭あるとき、決してプラッセの穴を狙うなかれ。たとい適中するとも配当甚....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
あろう。今もヤマカガシちゅう蛇赤くて斑紋あり山野に住み長《たけ》六、七尺に及び、
剛強にして人に敵抗す。三河の俗説に愛宕または山神の使といい、雷鳴の際天上すともい....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
香積仏が微妙の香を以て衆生を化度し、その世界の諸菩薩が、娑婆《しゃば》世界の衆生
剛強度しがたき故、釈尊が当り強い言語で伝道すると聞いて呆《あき》れる一段あり(近....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の盛事。それもはや浪花《なにわ》の夢と消えて、世は徳川に至りて流れも長く治まる。
剛強必ず死して仁義《じんぎ》王たりという本文を目《ま》のあたりに見るようじゃ」 ....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
てた様子は、爽快と云ってよいほどであった。 向かい合っている醍醐弦四郎も、一種
剛強の人物らしく、太い眉に釣り上った眼、むっと結んだ厚手の唇、鉄のように張った胸....
「埋もれた日本」より 著者:和辻哲郎
かし何事についてもよわ見なることをきらうことになる。なぜかと言えば、侍のうち、「
剛強にして分別才覚ある男」は、上の部であるが二%にすぎず、「剛にして機のきいたる....