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「剥き出す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

剥き出すの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
いて来る。而して咬まれる。悲鳴をあげる。二三疋の聯合軍に囲まれてべそをかいて歯を剥き出す。己れより小さな犬にすら尾を低れて恐れ入る。果ては犬の影され見れば、己と....
斜坑」より 著者:夢野久作
な笑うような表情を続けていたが、やがて歪んだ、薄い唇の間から、黄色い歯を一パイに剥き出すと、たまらなく気持よさそうなニヤニヤした笑いを顔一面に引拡げて行った。そ....
大脳手術」より 著者:海野十三
授のズボンを下から上へ向ってびりびりと引裂いた。そして教授の長い脛をズボン下から剥き出すと、商売ものの懐中電灯をさっと照らしつけて、教授の毛脛をまざまざと検視し....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
ら、私|吃驚した!……ちょっと、おまけに、大目玉八貫小僧のように、片目を指の輪で剥き出すんですもの。…… 職人も吃驚しましたって、ええと聞くと、(片目は富さん....