剥ぎ取り[語句情報] » 剥ぎ取り

「剥ぎ取り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

剥ぎ取りの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
け、次に歯と爪と皮もことごとく取って孤の用に立てよ」、豹殺し命のまにまに抜き取り剥ぎ取りおわる、ここにおいて王言う「吾子よ汝は大勇の猟師だから爾後狩に出る時食事....
丹下左膳」より 著者:林不忘
これこそは真のこけ猿に相違なしと、上様と越州と、拙者といきおいこんでその壺の紙を剥ぎ取りたるところ、なるほど虫食いのあとはげしき古図一枚、現われはしたものの、文....
情意の干満」より 著者:豊島与志雄
れど、それは瞬時の隙間で、また君の「色香」に包まれる。言葉からあらゆる慣習の衣を剥ぎ取り原始的赤裸に還元した意味での、君の「色香」に……。斯く君をのみ想うことを....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
つも甘っぽい感傷で包み込んでいる、ある種の恋歌にぶつかっていった。そしてその衣を剥ぎ取り、粗野な肉感的な辛辣《しんらつ》さを吹き込んだ。一言にしていえば、熱情や....
死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
りでいる不運な者を一人つかまえ、その頭髪をつかんで自分のほうへひきよせ、何もかも剥ぎ取り、縄でゆわえ鎖で縛る。そしてふたたび死刑執行がはじまる。 それは恐るべ....
火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
巨大な堆石が、現在見当らないのは、何分にも、氷河が小さく、谷の削り方も浅くて、「剥ぎ取り」が、深く利かないためであろう。もう一つのマック・クラウド氷河の方は、現....
澪標」より 著者:外村繁
時の屈辱感を思い出すまでもなく、再び私の性欲は猛烈に昂進する。私はとく子の着物を剥ぎ取り、仰向けにして、その体にしがみつき、自分の着物も捨てた。一瞬不思議なこと....
落日の光景」より 著者:外村繁
れて直るので、妻の左胸部は扁平である。しかし切断された乳房の上皮の三分の一ほどを剥ぎ取り、それが縫い合わされているので、さして異常感はない。腋下の傷口の肉が少し....