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副作用
「副作用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
副作用の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地獄街道」より 著者:海野十三
。「そのかゆみ止めの薬が又大変な薬で、かゆみを止めはするけれど、例の妖酒に対して
副作用を生じるのだ。その結果夜中になって、その男を桜ン坊の寝床から脱け出させる。....
「あめんちあ」より 著者:富ノ沢麟太郎
してそれが極偏性の感応を作用しながらふとした機会で彼の皮膚へ触れ、何ごとか奇妙な
副作用を起しているもののようであった。それは神経的と言うよりも寧《むし》ろ肉体的....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
十分位で気が荒くなって、狂人のようになって暴れ出す。その代り精製してあるのだから
副作用や何かはちっとも起さずに十分か十五分位であっさりと鎮まってしまうので、これ....
「映画と生理」より 著者:寺田寅彦
で言うところの「映画による若返り法」はきわめて実用的に安直であり、しかもなんらの
副作用や後害を及ぼす危険がないようである。 兵隊の尿の中から、回春の霊薬が析出....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
れるのは、その難解の故ではなくして、正にこの虚偽の故にである。難解はかかる虚偽の
副作用の一つに過ぎない。 アカデミー化・問題の伝習化・を可能にする条件は併し、....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
ったのであるが)。之は十八世紀のフランス唯物論を標準にして云えば、その副産物又は
副作用と考えられるだろう。吾々はこれを「フランス・イデオロギー」と呼ぶことが出来....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
〕。之は元来何等実質をもつ自由主義ではないのだが、随時に起きる抵抗物の影のように
副作用的で随伴的なものであるのだが、世間ではその後ろに、何か実質のある自由主義が....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、三共のモクソールという、お灸で発生する精分の薬の注射をやっていました。これは、
副作用のないもので、永くつづけてよいのだが、注射をしてくれるSという看護婦のひと....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
とに就て色々の御注意をありがとう。素人考えだと、とかく片づけることばかり急いで、
副作用の有害な処置を取りがちです。つい早くなおしたくなるのね。病気にあきて。自然....
「女と帽子」より 著者:豊島与志雄
か。堀ノ内のお祖師様にだけある妙法丸とかいうもので、あらゆる腹痛にきく特効薬で、
副作用は絶対になく、自分の家では祖母の代から実験ずみだとかなんとか……。あの男、....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
回でたくさんだ。ヒロポンの錠剤は半日持続しないが、ゼドリンは一日ちかく持続する。
副作用もヒロポンほどでなく、錠剤を用いるなら、ゼドリンの方がはるかによい。 錠....
「人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
いうものも、酒に酔っている時の愉しさだけが酒の力であって、その翌日のフツカヨイの
副作用の如きは酒のせいとは考えられていなかったに相違ない。梅毒はコロンブスのアメ....
「城」より 著者:カフカフランツ
この連中はくびにしたんですよ!」と、Kはどなり返した。
この言葉は欲しなかった
副作用をもたらした。つまり、ただ解雇通告を出すだけでなく、それを実行するだけの力....
「葛根湯」より 著者:橘外男
では神ならぬ身の知る由もなく、さも親切そうに私の煮たてている側へやって来て、 「
副作用はほんとうにないんだろうな?」 と土瓶の蓋なぞを取って、胡乱そうに中を覗....