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副官
「副官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
副官の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
で止めてあるのは、滑稽でもあれば悲惨でもあった。
そこには旅団参謀のほかにも、
副官が一人、通訳が一人、二人の支那人を囲《かこ》んでいた。支那人は通訳の質問通り....
「軍用鮫」より 著者:海野十三
を一つして、途中を読むのをぬかし、その最後の行に目をうつしてみると)茲《ここ》に
副官府大監馮兵歩を使として派遣し、楊《ヤン》先生を中国海戦科学研究所大師に任ずる....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
の大きい謎であった。司令部内で知っていたのは、司令官の別府大将と、その信頼すべき
副官の湯河原中佐とだけであった。 この物々しい地下街の中心である警備司令室では....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
んだった。 下士官等はまだ長い間座敷で飲んでいた。が、そのうちに、誰か一人が「
副官がいないぞ」と怒鳴り出した。 「怪しからん、どこへ逃げた。」 「引きずって来....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
た。 「一体、今は、何時かね」 「ちょうど、十三時でございます」 声はするが、
副官の姿は見えない。その声は、机の上においた水仙の花壜の中から、聞えてくるのであ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
てきた。 「おお、黒馬博士。お身体に、お怪我はありませんでしたか。私は鬼塚元帥の
副官であります」 そういって、りっぱな将校が、私の前へ、元帥の書面を出した。 ....
「沈没男」より 著者:海野十三
上の遠方の地点で、これほど縁どおいところはない。 余は、いささか憤慨して、軍港
副官にどなり込んだのであるが、彼はむしろ意外だという顔つきで、余のためにこれほど....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
、というのであろう。そのとき、とつぜん、思いがけないさわぎが起った。司令のそばへ
副官がとんできたのだ。 「おお、飛行司令。リント少将は、こっちに見えていないか」....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
」 「えっ、なんとおっしゃいます」 「うむ。実は今から三十分ほど前、リット少将の
副官から電話がかかってきて、『飛行島の三十六基のエンジンのうち、調子の合わないも....
「空襲警報」より 著者:海野十三
いう情報が入りました。やはり昨夜の空襲が原因しているものと見えます」 と、高級
副官がいった。 「C国の態度はなかなか決まらんだろう。決まらんところがあの国の国....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
はいよいよ重大になったのであります。で、その怪しい死体を一室にかつぎ込んで、今井
副官殿と、安村中尉殿と、本人の向田大尉殿とが厳重に張番して、ともかくも夜の明ける....
「火薬庫」より 著者:岡本綺堂
はいよいよ重大になったのであります。で、その怪しい死体を一室にかつぎ込んで、今井
副官殿と、安村中尉殿と、本人の向田大尉殿とが厳重に張番して、ともかくも夜の明ける....
「髪」より 著者:織田作之助
呼執行官は私の顔をジロリと見ただけで通り過ぎたが、随行員の中のどうやら中尉らしい
副官は私の鼻を問題にした。 傍にいた分会長はこ奴は遅刻したので撲ってやりました....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
になる一支隊が、戦場で臆病を示したとき、彼はすべての仕官を放逐、または投獄し、一
副官を死刑に処したうえ、下士兵の十分の一を殺した。彼は病気で倒れた。そして死にそ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
と関東軍幹部の集会をやる場合、関東庁側は若い課長連が出るのに軍では高級参謀、高級
副官が止まりで、私ども作戦主任参謀などは列席の光栄に浴し得なかった。満鉄の理事な....