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「副業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

副業の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
校の所在地として知られた同じ名の一寸した町にありましてな、その町の近郊の農家では副業としての養豚が非常に盛んなんです。で、多分、何かの拍子で豚舎の柵を飛び出した....
渾沌未分」より 著者:岡本かの子
う。むかし父親にとってこの方法の鰻取りは単なる娯しみに過ぎなかったが、今は必死の副業である。 「ゆうべ、少し漁れ過ぎてね。始末に困るんだよ」 こんな鷹揚なもの....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
よけい興味を持ち出した。 「江戸時代には、金魚飼育というものは貧乏旗本の体のいい副業だったんだな。山の手では、この麻布の高台と赤坂高台の境にぽつりぽつりある窪地....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
繁昌であろうな?」 「お蔭様でまず繁昌」月子の声は冷静である。 「本業の方か?副業の方か?」 「副業の方でございます」 「世間には馬鹿が多いと見える」 「はい....
名勝地帯」より 著者:黒島伝治
に、一体、野グソばっかし、たれられるかい!」 米吉は、三反歩の小作と、笊あみの副業で食っている。――そこは森林が多かった。御料林だった。御料林でなければ、県有....
土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
方的玩具の保護や製作を奨励する意味が一層|深刻になるのである。(大正十四年九月『副業』第二巻第九号)....
戦後新人論」より 著者:坂口安吾
軒探偵となり、変装自在の特技者であるが、彼自身は本業を俳優と云い、文章のたぐいは副業であると称している。 しかし、私の見るところでは、副業の文章が本職の文士以....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
しかし岡っ引の手あて、賄賂を取らなければ食って行けなかった。 ところで友蔵には副業がなかった。そこで町人を嚇しては、収賄をして生活ていた。 「兄さん」とお花は....
荒蕪地」より 著者:犬田卯
の重要産物である木炭のごときも四貫俵三十銭、二十五銭になってしまい、かつて儀作の副業……農閑期の馬車挽など、賃銀は下るばかりでなく、どんなに探し廻っても仕事の得....
明治時代の湯屋」より 著者:岡本綺堂
湯屋の二階だけを禁止するのは不公平だという議論もあったが、湯屋が本業である以上、副業の二階を禁じられても公然の反対は出来なかったので、湯屋の二階はここに亡び、「....
四十年前」より 著者:内田魯庵
の為すままに任して、これが即ち文明であると思っていた。 自然女学校は高砂社をも副業とした。教師が媒酌人となるは勿論、教師自から生徒を娶る事すら不思議がられず、....
オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
同一系統のものである。保食神は本来ウケすなわち食物の神であったが、養蚕業が農民の副業となるに及んで、さらに農桑の神として崇められるようになった。されば養蚕の神と....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
ってる。それ、君のところで何時か逢った、あのT君だろう。ありゃ、うまく当てたよ。副業線が莫迦に発達しているから、家業は継げなさそうだとか、結局親父の腰巾著だとや....
遠州地方の足洗」より 著者:喜田貞吉
の小部落にして、明治初年の頃に至り、皮細工・草履細工を全廃し、足洗と称し、農業及副業として琉球莚製造に従事し、一般民と融和通婚行はれたり。されど人民に努力の風乏....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
おりました。これを犬神人とも、ツルメソともいいました。ツルメソとは彼らが一方には副業として、弓弦を作るの家内工業に従事し、また一方ではその生産物を、「弦召し候ら....