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「副次的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

副次的の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
オ」の類だ)。之に反して史的唯物論の方法から行くと、風俗という現象は方法上一種の副次的操作を要する処の却って高度な複雑な現象なのだ。――だがそう云うことは決して....
読書法」より 著者:戸坂潤
争・地理学・民俗学・及び土俗学・其の他其の他の項目が含まれている。この種の項目を副次的な参照としてでなく、正面からその哲学的ヴァリューに於て評価尊重したことは、....
李陵」より 著者:中島敦
かんしん》に向けられる。彼らが悪い。たしかにそうだ。しかし、この悪さは、すこぶる副次的な悪さである。それに、自矜心《じきょうしん》の高い彼にとって、彼ら小人輩《....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
身分資格を指すのでもなければ、他方に於て、例えば陸海軍の学生というような官制上の副次的な属性を意味するのでもなくて、ブルジョア社会に於ける一つの社会身分という意....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
題は、唯物論の側から見て、哲学を批判する試金石として役立つだろう。之がこの問題の副次的な効用である。 空間の問題は云うまでもなく特殊問題である、夫は全部の問題....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
批評を作品批評や作家批評に限定して考えるから、文芸批評が作家の作品・創作に対する副次的なものに限ると考えたくなるのだが、そう考えたのでは例えば文学作品としてのエ....
辞典」より 著者:戸坂潤
uilleton)の延長独立したものに過ぎない。又新聞社組織の外に付属的な組織や副次的な組織がある。通信社・広告取次店・販売取次店等々。又新聞記者と云っても社長....
技術と科学との概念」より 著者:戸坂潤
学史の根本動因であるかという問題だ。 技術の発達が決定的原因で科学自身の発達は副次的原因だとも云い、その逆だとも云い、又両者の相互作用だと云われている。だが前....
哲学入門」より 著者:三木清
理における実質のみが芸術作品の永続的価値を決定するのであつて、あらゆる他の性質は副次的であり、一時的な効果を基礎付けるに過ぎぬと考えることもできるであろう。そし....
抵抗のよりどころ」より 著者:三好十郎
ことです。もちろん、このことからいろいろ派生してくる問題はありますが、それらみな副次的なことで、右の一つのことさえ私が実行できるならば、その他のことは、そのとき....
」より 著者:カフカフランツ
には役人たちが反対した。そして、役人たちがまじめになって反対するならば、おかみは副次的な問題では彼女のあきることのない、しかも女らしくこまかな熱心さが一種のちょ....