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割が悪い
「割が悪い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
割が悪いの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
「お内儀さん、お前さんの前だが、女というものは受身で、男と比べたら一枚も二枚も
割が悪い」 「さようでございます」 「女に欺《だま》される野郎が多いか、女を欺す....
「鵞鳥」より 著者:幸田露伴
火の芸術と君は云うが、最後の鋳るという一段だけが君の方は多いネ。ご覧に入れるには
割が悪い。」 と打解けて同情し、場合によったら助言でも助勢でもしてやろうという様....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
が、その時の調子で、眼先の景気だけに取られるのはよくない」
「そうですね、いま、
割が悪いと思っても、直ぐにまた、よくなることもありますね、今時、ずっと景気がいい....
「水鬼」より 著者:岡本綺堂
の結果、馬車賃の半額を取戻すことになった。まだ一里ほども来ないのに、半額では少し
割が悪いと思ったが、これは災難で両損とあきらめるよりほかはない。僕も半額を受取っ....
「深川女房」より 著者:小栗風葉
も若い気じゃ置かせないからね。だから意気地がないというより、女はつまり男に比べて
割が悪いのさね」 「いけねえいけねえ、じきどうも話が理に落ちて……」と男は手酌で....
「赤兵の歌」より 著者:江森盛弥
雪の中で石のように凍っているのに、 レーニンは自動車で並木道を滑って行く、 ――
割が悪いと、ブツブツ云う奴は恥じろ! ああ! 一人ぽっちだった俺、 失業と餓死の....